年収3億円の美人女子大生メンターの教え

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巻き込まれて死んだみたい。

お姉ちゃんは実の子で、私は養子なの。


小さい頃から、私のことをもらってくれた両親は

お姉ちゃん以上に私のことを可愛がってくれた。


もしかしたら、いつか私が本当の子供じゃないことを

気にするんじゃないかと気を遣ってくれたからかもね。


でも、一番すごかったのは両親はいつでも

私たちに向かって

「あなたたちには無限の可能性がある。どんな時でも

 できると信じて思いっきり行動しなさい。大丈夫だから」

って言い続けてくれたことかな。


本当にいくら感謝してもしきれないわ。

私は、今の両親にこれから先もずっと幸せで

いて欲しいから、自分が心から幸せでいられるように

たくさん努力してきたんだ。


こいけんは家族とは仲いい?


そう聞かれて、久しぶりに家族のことを考えた。

そして、あまり人に話したことのない話をした。


じつは、母親とは中学の時から仲が悪いんだ。

最近はほとんど口をいないこともないし、

2年も実家には帰っていない。

反抗期という訳じゃないけど、深く話すことも

まったくない関係だった。


小さい頃、悪いことをして怒られる時は

いつも決まって母親だった。


おとんは7年前に亡くなってる。

けっこう固い仕事だったのに関わらず

自由人だし社交的で友達も多かった。

家の食卓でもいつふざけてくだらないダジャレばかり。

尊敬はしていたけどこれまたあまり深い話をしたことはなかった。


妹は、自分やおとんと違って外に出たがらない。

いつもテレビを見ていてどちらかというと内向的だ。

そんな妹を見ているとイライラする時もあった。


そんなことを伝えると、彼女は

ふーん、幸せな家庭だね、と笑って言った。


幸せ?

あんまり家族が一丸となっている状態を

経験したことがなかったから、そんな風には考えられなかった。


でも、それがどうかしたのさ?

早く、もっと成功するためのすごい

方法とかを教えて欲しいんだけど…


彼女はそんな私の思惑を無視してこう言った。


じゃあ、あなたに一つ課題を出します。

確かこいけん、もうすぐ誕生日だったよね?


うん。


じゃあ、次に会う時までに誕生日があるから、

誕生日に自分の母親に直接会って、

「今までごめんなさい」と

「産んでくれてありがとう」を言ってきて。


は!?


え!?


なんだよその課題!


そんなことよりも、早くお金持ちになる方法とか、

ビジネスを立ち上げるノウハウを勉強しにきてるんだぞ?


ていうか、

おかんにそんなこと言えるわけないじゃん・・


そう言おうとしたけど、彼女への弟子入りのルール1

どんなことでも素直に受け入れて実践するっていうのを

思い出してぐっと我慢した。



はい、分かりました…


じゃあ、次回は再来週の火曜日、またここで。

今日あなたにした質問に答えも考えておいてね。

必ず、なにがあっても実践すること。


そういって、彼女はごちそうさま、

と言って伝票を置いて去っていった。


こら、金払ってけよ…



第一の課題



親に今までの謝罪と生んでくれてありがとうを伝える




そして行動



そうして、自分の誕生日を迎えた。


その日は朝から雨だった。

会社から一日休みをもらい、実家のある京都に来た。

久しぶりだ。大学で一人暮らしを始め、会社に入り、

そこでもずっと一人暮らし。


実家に帰るのは久しぶりだった。


昼過ぎ京都の駅についたが、家に向かうのは足が重く、

まずは腹ごしらえからだと自分に言い聞かせてカフェに入った。




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