ありえない人からの不思議な手紙で新しいビジネスが生まれた話
サラリーマンよりずっと多い収入をもらっていたよう。
お前も自分の好きなことで稼げよー
と言っては、よく母親に内緒でお小遣いをくれた。
★おかげで、仕事は効率よく短時間でやることが大切で、働く時間や量ではなくて価値の大きさで収入がきまる。
それがすばらしいことだと信じられるようになった。
※母親からは逆にいつも「公務員か大企業」をススメられ、安定こそが絶対正義だと教わり、いつも混乱していたw
そんなおかしなことだらけの親父だったが、
チェルノブイリの原発事故があった時に
調査員として現地に飛んで被曝しガンになった。
うちが高校生の時に、余命は半年と告知されたのに、
それから6年も生きて普通にバリバリ仕事をしてた。
たびたび手術を繰り返し、入退院を繰り返していたが、
反抗期だったうちは、特にお見舞いにも行かなかった。
そんな父が、うちが20歳の誕生日を迎えたある日、
当時入院していた国立がんセンターを抜けだして、
うちが一人暮らしをしていたマンションに突然やって来たんだ。
酔っ払ってしまって、どんな話をしたかはぼんやりとしか覚えていないけど。
今までにしたことがなかったような話をたくさんした。
父の夢の話や父の家族に対する思い、
世の中を変えるような研究をする楽しさ、
私の夢の話なんかもしたと思う。
後から聞いてわかったんだが、父は
といつも母親に言っていたそう。
その話を聞いて涙が止まらなかったのを覚えている。
父が「想い」だけで生き長らえてくれたこと、
死んでからも家族が困らないように、
しっかりと財産を残してくれたこと。
本当にすごい父だったと、感謝してもしきれない。
頭おかしかったけどw
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こんな思い出がたくさんよみがえったんだ。
これはビジネスになるかも!?
ハガキはつくば科学万博85で郵政省が
【21世紀に届く手紙】という企画で父が
偶然私に向けて出していたものだった。
うちには2005年、つまり万博から20年後に届いた。
父は、(あたりまえだけど)自分が死ぬとは思わず手紙を出していた。
ハガキが届いた当時、私は起業したてで、
会社がうまくいかずにもがいていた頃。
だからこの手紙を何度も読んでは泣き、絶対に成功して母親も妹も安心させたいと決意したことを今でも覚えている。
この父親からの手紙は、
きっと偶然でもなんでもない・・
時間が経つにつれ、
こんな感動をもっとたくさんの人に感じて欲しい!
という思いがどんどん膨らみ始めた。
亡くなった人から、手紙が届く・・
なんてすごい感動なんだろう・・
映画や小説ではありそうな話でも、
現実に手紙が届いたときの感動のレベルは桁違いで。
これは、ビジネスになる!
当時の私は、サプライズの会社を起動に乗せようともがいていた。
「動き出した時に偶然起こる”前兆”を見逃しちゃいけないよ」
私が弟子入りをした美人女子大生メンターが
いつも言っていたことだった。
そして、ハガキの到着から数年後・・
私はサプライズの会社の中の事業の一つとして
【遺言サプライズ】というサービスを立ち上げた。
余命が分かっている人が、
「自分が死んだ後に家族や友人にサプライズを届ける」
そんな一風変わったサービス。
例えば、若くして旦那をなくした奥さんのもとに
毎年誕生日には旦那からの手紙やお花が届く。
例えば、亡くなった人から友人たちに旅行のプレゼントが届く。
その旅行に行ってみたら・・
故人からのメッセージDVDやプレゼントがある。
そんなサービスを、全国のホスピスさんと組んで展開しています。
サービスを始めるときにはたくさんの方からの非難があった。
でも、今では故人の家族の方や友人の方たちから応援と、
たくさんの感激の声をいただけるように。
お客さんとサプライズの打ち合わせする時には
「残りの人生でやりたいことは何か?」に向き合って、
悔いのない余命を過ごすようにしてもらっていて。
ただ一つおもしろいのが、自分が死んだ後も人にサプライズを与えることや、思いが残せる状態にワクワクするらしく、このサービスに申し込んだ人が、ほぼ一律「余命が圧倒的に伸びる」こと。。
ワクワクしまくっている状態って、病気が似合わないんだね。
だから余命が伸びると、うちは勝手に思っている。
このビジネスができあがったのは、
あの変人の父からのたった1通の手紙がきっかけだった。
ということでね、
もし、あなたが自分でビジネスを作りたいとか、起業したいとか、フリーランスになりたい思いがあるならば、
【一生懸命もがいている時に起きる偶然を見逃さない】
ようにしてみてください。
きっと、その前兆の中に
大きな価値やヒントがあるはずです。
サプライズのビジネスを立ち上げてからの、
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