おじいさんとの対話5   天然痘と浄化作用  バイ菌の役割

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おじいさん: 溶けて液体化した毒素は、古くなったとしても依然として「毒」は「毒」の性質を失わないのじゃ。その毒素の排泄される過程で神経に作用し、痛みや痺れ、皮膚にはただれ等の症状を起こすわけじゃ。

近代になってからよく使われるようになった薬毒は数知れないが、一番激痛の原因となるのは古くなった消毒薬じゃ。

himaari: え!消毒がですか?毒を消すものと思っていましたが。

おじいさん: 付けられた名前で本質を惑わされる君は愚かというか単純じゃのう。実際は細菌などの微生物を殺す作用を消毒というのじゃ。

菌と言っても生き物じゃが、同様に人も生き物、つまり人の細胞にとっても害があるのは当然のこと。消毒薬というものは古くなると毒性が強くなってくるから、浄化排毒の時、それが神経に作用して激痛をともなう。

それゆえ、ほとんどの病気の苦痛とは元はと言えば古くなった薬ということになる。薬物が苦痛を産むと言ってもよいくらいじゃ。

himaari: 薬は古くなると猛毒に還元するのでしょうかね。消毒剤が激痛の元になるとは恐ろしい話ですね。これが事実かどうかは分かりませんが。

ここまでのおじいさんのお話で、ようやく私にも理解できたことは、「人間には“自然良能力”という「常に体内を清浄に保とうとする働き」が生まれながらにして備わっていて、ある程度体内に毒素が溜まると、ひとまず身体の一部に集めて凝縮固結されて、今度はそれを体の外に排毒しようとする活動が起こります。

その際に高熱で固結した毒素を溶かして移動しやすい液状にしてから、身体の各所から排毒させます。

その毒素の排除作用を浄化作用と言うのですが、浄化作用に伴う苦痛症状を「病気」と称したわけです。

ということでよろしいでしょうか?

おじいさん: まあそういう事じゃ。主として肉体面だけで解説したわけじゃが、本当はその裏に主の原因が潜んでいるが、とりあえずはそういうことでよいじゃろう。

「病気とは『浄化作用』である」ということが分かり、本当に理解できる様になると、ようやく医学は根本から変わるはずじゃ。それとまた感染症などについての対策や治療法なども一八〇度変わることになり、いずれ人類から伝染病の不安は解決出来る日が来るであろう。

ただ、今のところはまったくそれが理解できないでいるというのが医学の現状というものじゃろう。

himaari: 話は大きくなりましたが、確かに医学では病気を浄化作用とは見ていないと思いますよ。おじいさんの話は今までとはまったく違った視点ですね。 おじいさんの言われる「医学の革命」というのは病気観を一変するというか、「病気観の革命」みたいなものですね。病気をどう見るかの視点の革命みたいな。

おじいさん: そういうことになるじゃろう。人類はまったく逆の視点から病気を見て来たのじゃ。自然に反する事が視点になっているから、それゆえに医学は進歩すればするほど大きな壁が待ちかまえていることになる自然に逆行する事になる。かくして進歩すればするほど病気は増え、しかも重くなって行くのじゃ。そして、何時か鉄壁の壁に衝突するという運命が待ち構えているとしたら、いかにそれに早く気づくかどうかで人類の未来も大きく左右されるのじゃ。しかもその進歩のスピードを上げれば上げるほど壁に早く激突するというのじゃから大問題なのじゃ。

これはわしの単なる思いつきや発想などとは違って、現実に自然の法則からみた事実と思うのじゃ。

himaari: う~~ん、かなり厳しい予測ですねえ。確かにおじいさんの説が本当ならですが、その前に気づけば壁に激突するも避けられるのかな? 医学と言っても専門の人たちばかりで無くて、人類全体が勘違いしてたという事ですね。長い歴史の中で誰もが信じていたというか。

ところで、天然痘の症状ですが、大変な浄化作用ということになりますね。これは避けられなかったのでしょうか?

おじいさん: 今後は天然痘としての浄化作用の有無は不明じゃが、天然痘そのものは浄化としては、かなりり厳しい症状となるじゃろう。そのような形で液状にした毒素を早く体外に出そうとして『自然良能力』は活発に働くわけじゃ。

これは既に先祖さんからの遺伝毒素として仕方のないことじゃが、それをできるだけ易く乗り越える方法もあり得る。

himaari:それはおじいさんの提唱した療法なのですか?

おじいさん:そうじゃが、君の時代にはこれだ種々な健康法や療法が出ているようだから唯一これだとは言わない。

このように天然痘の原理は解説したわけだじゃが、あらゆる伝染病と言われるものにも共通していることも話しておこう。

himaari:私にとっても耳にタコができるくらい何度も繰り返して教えてもらいましたが、なおいっそう繰り返して戴ければ、私の頭でも理解出来るようになると思いますよ。

おじいさん:そこで病における細菌との関係だが。人体を小自然と仮定すると、大自然はその小自然の浄化作用の働きを助けているわけじゃ。要するに人体内という小自然を大自然が援助してやり、毒素排除作用、つまり浄化作用をもっと早く済ませてやろうとする。

himaari: その大自然のお手伝いというのは何ですか? まさか病菌がお手伝いというわけじゃないですよね?

毒血にバイ菌が湧く

おじいさん: 君がいま言った通りじゃ。毒素の浄化作用のお手伝いとしての細菌の役割としてね。それで毒素には黴菌がわくのじゃ。

もちろん他から付いて繁殖する場合もあるが。最初は毒血や膿から菌が自然発生する。

俗に言う「汚いものにはウジがわく」そして汚いものを分解掃除してくれるというわけじゃ。

himaari: 大自然のお手伝いとは細菌のことだったんですね。私たちの病気の発生原因だと教えられてきた病原菌のことですか。

医学ではまったく考えられない発想ですねえ。ずっと細菌が毒素を作り出して肉体細胞を冒すものだと思っていましたが。まさか浄化作用のお手伝いとはね!

おじいさん: もともと体内にある毒素を排除して身体をきれいにするために起こるのが浄化作用だが、その浄化をもっと急速に促進させてやろうとする、一種の手助けをする役割が細菌というわけじゃな。

それを黴菌とか呼んで病原であるかの思っているのが医学の考え方であり、この黴菌を敵としてみて攻撃するのが医学的治療というわけじゃ。

himaari:でも、今は細菌ばかりじゃ無くてウイルスも病原だとされていますよ。

君たちが病原としているバイ菌(細菌)と読んでいる微生物じゃが、その前身的なもっと小さな存在がウィルスというものじゃ。

さらにその奥には目に見えない存在の世界、そこが菌の発生する源というわけじゃ。

himaari: 目に見えない奥の世界・・・ですか?

でも現代の物理学ではかなり微少な世界まで見えるようになりましたよ。

おじいさん: 昔は本当に肉眼で見えない世界を「見えない世界」と呼んでいたが、科学技術の発達でかなり奥の世界まで観測されて「見える」ようになったようじゃな。

わしの時代以前には、まだ物質科学では存在が確認されないような非物質の世界を一般に『霊界』と呼んでいたのじゃ。

himaari:その古くは「霊界」と呼ばれた世界も現代では量子物理学のほうでは「非潜在系の領域」とか何とか言われ、理論上存在されるそうですよ。

おじいさん:現代科学でもその領域の存在を認識する科学者も出てこられたのは幸いというものじゃ。

それゆえ今の唯物科学一辺倒では永久に確認されない訳だが、そこは非物質の世界を物質では確認が困難だからね。

しかし将来は科学の進歩が急速にその無限の世界に近づくことになるじゃろう。これは科学と宗教が一致する事になってゆく。

himaari: 非物質の領域ですか。でも「霊界」とはいかにも宗教的ですね。

あっ、もともとおじいさんはその世界の人でしたね。

でも、僕は信者ではありませんよ。

おじいさんの時代から見ると「霊界」という言葉よりも非顕在エネルギーの世界と言う方が科学的に聞こえますね。今の量子物理学とかで、その見えない世界の証明が行われつつあるようです。かなり非物質の世界の奥まで踏み込んできた様です。ただそれを「霊界」とは呼びませんけどね。

おじいさん: そうかね、科学の進歩はいずれその世界を証明する事になる。それは嬉しいことじゃのう。物質だけじゃ生命現象は解けないからね。現代医学が唯物科学を土台にしている限り生命について知る事は少ないだろう。 このことに関してはもう少し物質界から見た病気の解明をしてから進みたいと思う。

本当のところは物質界だけの視点から人の健康と病気に関してすべてを説明のは少々難があるのじゃ。

himaari: そうですか。最初はその霊界というか見えない世界から発生するというその微生物の正体が解ればよいのですね。

では、バイ菌と呼ばれて忌み嫌われている病原細菌の正体とは一体何でしょうか?

しかも人間にとって恐ろしい細菌というものがなぜ発生するのかという事ですね?

おじいさん: それが先ほど話した大自然の法則のようなものじゃな。言っただろうが細菌が「浄化のお手伝い」の役目をする。

それに、バイ菌でも良いバイ菌、悪いバイ菌と別けてあるじゃろう?

himaari:はい、ウイルスでも役に立っているものが沢山あると知りました。ウイルスだからと言ってすべて悪ではないのですね。細菌にしても化学物質や重金属を分解してくれる菌がたくさん見つかっていますし。

おじいさん:そうじゃね、微生物に善も悪も無いのじゃ。良い悪いなどと別けているのは人間側の都合でしかなく、大自然から見ればどれもこれも必要な生物なのじゃ。そして人間からみて都合の悪い方をバイ菌と呼ぶだけじゃ。

himaari:バイ菌は悪だというのは人間側の都合だというわけですか。

おじいさん:そこで病原菌と呼ばれている「悪い?菌」というのは最初は古くなった薬毒から湧くのじゃよ。汚いものにはかならず浄化作用が起るのが自然界の法則だからね。これは大自然の行う必然の摂理の「お掃除」としての分解作用なのじゃ。

この世界の物質はみな分解されるのじゃが、分解の仕方が物によって異なる。そして対象となる物質によっても相手する微生物が異なる。君も毎日何かの発酵食品を食べているじゃろうが。himaari:はい、漬け物、味噌しょうゆ、酢・・大好きな晩酌に・・・絶対欠かせないものですが・・・

おじいさん:そのようにきれいなものは分解されて行くにしても「発酵」と呼ばれているじゃろうが?

ところがこちらは同じ分解でも汚い方だから腐敗と呼ばれる。

himaari: なるほど、汚いものを掃除する役目でバイ菌が働くのですか?それが人間の体内でも行われるという・・

おじいさん: そうじゃ。だから体内に汚いものが無いと菌は繁殖できないのじゃ。

さらに驚くことには、薬や化学肥料の毒性物が蛆や虫の発生の原料になるんじゃが、こちらは農業の方面での話しになるがね。(有機肥料でも腐敗現象が起こると同様になる)

himaari: ということは天然痘は古くなった毒素の固結が浄化されて毒血から膿となって排毒されようとして腫れ物として全身の皮膚から出るのですね。その時に微生物が「お手伝いとして」働くのでしょうか。

おじいさん: そういうことじゃな。バイ菌が浄化を助ける役目をしているという意味で、主役は自分自身の浄化能力であり、その助手としての微生物というわけじゃ。だが、それは結果であって原因ではないのじゃ。

himaari: これには大変重要な意味がありますね。今までの世界で言われて来た「バイ菌は恐ろしいもの、病気を引き起こす元凶」などという説がひっくり返ることになりますよ!!「バイ菌はありがたいもの」として・・・・受け入れられるまでにはかなり時間がかかるでしょうね。

それで「危ないぞ予防接種」という本に書いてあったように、「感染症はバイ菌に原因があるのではなく、「宿主」(人間側)にその真の原因があるのだ・・」という意味がようやく理解できたようです。

その本には「コレラ菌を大量に飲んでも平気だった医学者」の話も納得できまし、宿主(人)側に汚物のエサ(毒素)が無いから浄化作用のお手伝いする微生物(細菌やウイルス)の活動できなかったということですね。

病源は体内毒素

おじいさん: そうじゃろうな。バイ菌を退治する前に自分の体内をきれいに保つことの方が根本的な感染症予防法なのじゃよ。しかも一種の毒素を使った予防接種そのものが血液を毒素で汚す行為なんじゃから、短期長期に渡って、「病気の予約をする」ことになるのじゃな。

昔からあった借金の返済を一時的に延ばしてもらったはよいが、新たに借金を加えて、さらに利子まで付いてくるようなものじゃ。

himaari: もしもこの話が正しいとしたら、とても重要な内容ですね。しかも医学の常識を根本からひっくり返す説となりますよ。

それと、今の世界では感染症は将来の見通しはとても暗いというのが医学の事実ですし。また感染症の治療に使われてきた抗生物質から次々と耐性菌が発生していますし、それに打ち勝つ新たな薬の開発はもう不可能に近いということになっているそうですよ。

おじいさん: それはそうじゃろうな。人間の勝手で自然の法則に逆らうということはいつまでも続くはずがないじゃろう。本当の菌の役割を知っているなら自然の結果というものじゃ。それも既に教えておいたはずじゃがな。

himaari: なぜそれが拡がらなかったのでしょうね。

おじいさん: それを受け入れる側にとって時期がまだ早すぎたということのようじゃな。

そこまでまだ理解できるレベルになかったということのようじゃ。わしや他の人たちがかなり古くから言っていたことだが、それを理解されるまでにはかなり時間がかかり過ぎるくらいかかるということじゃ。

himaari: そうですね。かなり遅過ぎるくらいですね。だいぶ以前から予防接種は強制的にされ、今でさえも宣伝で奨励され、半強制的に近いかも知れません。薬剤耐性菌の出現で医学がもう耐性菌にはお手上げという所まで来ているのですが。まだまだ理解されないということも何か悲しい事ですね。

一部のお医者さんが医学の本質を理解して、これではいけないとして本も出されているのに日本中には伝わらないようですし。

おじいさん: いやいや、最後まで望みを捨ててはいけないのじゃ。土壇場で間に合うこともあるというのがこの世界じゃ。これからの子供達にはじゅうぶん間に合うかも知れん。希望は未来の子供達の浄化能力が向上しているということかも知れないよ。

himaari: よい意味での未来の体の異変現象が起こるかもしれないですね。


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