おじいさんとの対話 6 天然痘と種痘の関係 復習
おじいさんとの対話 6
天然痘と種痘の関係 復習
himaari:前回は、天然痘の予防接種によってどうなるかという病理論を教えてもらいましたが、それによると「天然痘というものは人体が行なう自然良能力による燃毒(古くなった遺伝毒素)の浄化作用であり、その浄化作用を止めるという事は”再び病気を予約する”ことになる」という説明でしたね。
それらを再確認をしながらもう少し説明をお願いいたします。
これまで私が得た資料によりますと、「種痘によって人類から天然痘という病を撲滅した」という医学上の発表が、実は、「天然痘は自然に大発生し、自然に終息してしまったのが事実であり、種痘が撲滅に貢献したという証拠事実は無い」というのです。
それは過去の統計データの証拠によって暴露されてしまったのです。
それに対して種痘法の指示派たちは相変わらず「やはり種痘による予防効果によって天然痘が消滅したのだ。」と主張し続けるているのです。
この事は予防接種全般にわたって似たような統計の証拠が出てきておりますので、重要な問題かと思います。
そこで、事の正否が前者にあるか、後者にあるかは、判定は後に譲るとしまして、ここでは「天然痘が種痘によって抑圧された」事を仮に認めた場合としての、後の重要問題をお尋ねしました。
おじいさん:日本に於ては一八四九年(嘉永二年)痘苗渡来し、一八五八年(安政五年)種痘館が開設され西洋医学所となり、漸次国民一般に種痘を施行する事となったのとある。
君の調べた事実はわしの時代には未だ明らかにされていなかったのじゃな。
ゆえに、わしの説明では一応「種痘は効果があった」ということを前提にしての話になる。どちらにしても、種痘が人類から病気全般をなくした訳じゃない。それよりも、むしろ多種多様な病気を増やしてしまったというのがわしの説じゃ。先回である程度は理解できたと思う。
himaari:そうですか、種痘は本当は天然痘を撲滅した主因では無いという事は統計で分かったことですが、おじいさんは種痘が効いたとしても、その事が病気を無くしたよりも、むしろ増やしたという説でしたね。
おじいさん:そういう事じゃ。そこで種痘が効いたという仮定で話す事になる。
種痘によって恐るべき天然痘が免疫となるという事は如何なる理由によるのであろうかという事について解説してみよう。
himaari:あくまでも天然痘が種痘によって予防効果を上げたと仮定してのお話ですね。
なぜ種痘という予防接種の元祖の様なものが効果を得るのかを知ると、その後に登場したあらゆる予防接種の事も理解出来そうですね。
おじいさん:そういう事じゃ。種痘がまったく無効だという説ではなく、むしろ種痘の予防効果を前提にしての解説じゃな。そして、これによって人体にどのような影響が及ぶのかを説明することにする。
himaari:やはり種痘が良い悪いは別にして、何らかの効力があると認めるわけですね。
おじいさん:そうじゃ。種痘が全くの無毒物質ならば悪い効果は無いわけじゃが、そうではないじゃろう? 種痘自体が一種の毒性物だとすれば、その効果と何かが分かるからね。
himaari:もともと毒なんでしょうね。それにしても、種痘とは毒性物質であるのに天然痘が発症しなくなる理由とはなんでしょうね?
おじいさん:それは先回説いたように、種痘によって発病しないという事は、先ず次の二つの理由を知らなければならない。
一、天然痘毒素が解消して無になった場合、
二、天然痘毒素があっても何かの理由で発病しない
というこの二つの理由が考えらじゃろう。
himaari:これは、人体には天然痘毒素(遺伝毒素)というものを産まれながらにして保有しているという説から来るわけですね。 その毒素が消滅するのか。そうでなくあっても発症しないのか。
おじいさん:そうじゃな。元来人間は生れながらにして先天的に種々の遺伝的毒素を保有しているという事じゃ。
即ち天然痘、麻疹(はしか)、百日咳等の発症原因となる病原毒素のことじゃ。特に天然痘毒素(これを然毒と称す)は悪質なるがゆえに怖れられてきたのじゃな。
himaari:遺伝毒素としては麻疹(はしか)、百日咳などもそうなんですか?
それでは悪質な天然痘はいかなる理由によって発病するのでしょうか?
おじいさん:もちろん、それは人体に於ける自然浄化作用によるのじゃが、浄化作用のため然毒が体外へ排除されようとして全身的皮下一面に集溜される。すなわち「内部から外部へ向って圧出される」のじゃ。これが発疹である。
それ故に発疹の粒形一つ一つが破れて膿汁が排出されるのを見ても明かであろう。その際の高熱は毒素を排除し易くするが為の自然溶解作用なのじゃ。
himaari:では種痘というものの本質的な作用とはどのようなものでしょうか?
おじいさん:それは、この然毒の自然排除作用を停止させる働きにある。すなわち浄化作用を薄弱にさせてしまうじゃ。言い換えると「陽性である状態を陰性化の状態にしてしまう」ことじゃ。
himaari:なるほど、人が自然に備わっている「自然浄化能力」を衰弱させる働きというわけですね。種痘という毒によって。するとその結果どうなるのでしょうか?
種痘によって保有燃毒は陰性化する
おじいさん:このようにして、種痘という毒の力によって燃毒の排除力を失い、陰性化した然毒即ち陰化然毒は体内に残存する事になるのである。
himaari:それならば、その残存した陰性然毒はどうなるのでしょうか? そのまま居座り続けるのでしょうか?それともいつか排除されるのでしょうか?
おじいさん:まずは、これがあらゆる身体局部に集溜固結し、種々の病原となり得るのじゃ。そればかりか、全身的機能をも衰弱させてしまうのだから、それが人間の「体位低下」となり、特に婦人の妊孕率(妊娠率)低下にまで及び人口問題の原因ともなりえる。
himaari:と言うことは、体内に押し込まれた天然痘毒素は体質悪化の原因となり、あらゆる病気疾患の原因となるわけですか。やがては妊孕率低下にまで及ぶわけですか。
もし種痘による悪影響があるとしたら、近代になって、出産率の低下問題や青少年の体力低下問題などに関係しているという研究がなされると、種痘ばかりか予防接種全般の見直しを真剣に検討しなければならないですね。
おじいさん:予防接種の害は、半世紀以上も前から説いている事じゃが、時代が過ぎても変わらないようじゃな。ずいぶん時が経ってしまった。それでもやがていつかは人類がこの予防接種の見直しが始まりだろう。そして医学全般の見直しにまで進む事は避けることは出来ないじゃろう。後はその時期を待つだけの事じゃ。
himaari:医学全般の見直しですか?それは人類にとって非常に大きな変革を体験することになると思いますね。今のところ、誰もが「医学は進歩し続けている」と信じているから、その切り替えは凄い事になりそうです。
おじいさん:それは無理もないことじゃ。こういう根本の原理を知らされていなかったのと、まだ時期が来なかったからじゃ。
himaari:時期ですか?あの例の「夜昼転換論」ですか?
おじいさん:そうじゃ。この時期というのが実に幽玄微妙な関係になっているからな。
この時期についてはもう少し先に行ってから解説してみよう。
今はその前に人類が天然痘から始まった予防接種と病気の関係。そして人体機能としてのの浄化作用の働きと病気の原理、そして近年になって台頭してきた「病原細菌説」の解明をしていきたいと思う。
himaari:そうですか・・、その「天然痘撲滅宣言」後に、人類は他の感染症を撲滅することは不可能だったのですね。たったひとつだけの成果。感染症対策として医学上の成果を上げたのは天然痘だけだったのですが、それも過去の統計データからみるとかなり怪しい成果だと解って来ましたけど。
その他の感染症に関しても、医学上の成果はかなり「上げ底的」な証拠だったようですね。
それどころか最近では「魔法の弾丸」と言われ、感染症に対する救世主と言われていた抗生物質がまったく効かない「薬剤耐性細菌」が続々と登場して来たそうです。
おじいさん:すべては自然の法則によって生み出されてきたものだから、解決は可能なわけじゃが、そのためには今までのいろいろな常識論を崩さなければならなくなる。
一度白紙に戻って「一から始める」という様な頭の切り替えができるかどうかじゃ。
himaari:そうなるとしても、切り替わるには極限にまで追いつめらないと無理なんでしょうか。極限というのは何かの感染症が大流行して、医学がまったく対処出来ない様な状況でも起こらないという意味ですが。
そのような極限状態にでもなればの話ですが、今はまだ無理でしょうね
天然痘は医学上の成果でなかった
※ 後で調べたところ、やはり天然痘は自然に消えていったというのが真実のようです。
しかも、驚くことに結核が減少したのも抗生物質の登場する前からだったというように、その他の伝染病も医学上の功績よりも自然に減少していったというのが事実のようです。このような情報はインターネット上で見ることが出来ます。
著者のおおさき あきおさんに人生相談を申込む
著者のおおさき あきおさんにメッセージを送る
著者の方だけが読めます