だんすうぃずねいびー
初投稿となります、藤井です。
結構前の話です。
地元の友達から誘われていたパーティーに初めて参加したときの話です。
ちなみにそのパーティーは国際交流パーティーらしく、いろんなつてを使い留学生から自衛官、さらに米海軍の人間まで幅広く参加しているものでした。
いろんな人がいて楽しかったんですが、ノリノリの女性陣に近づきどさくさ紛れにスキンシップを図ろうというなかなか最低かつ邪な僕の野望を打ち砕く男が現れたのです。
手をワキワキさせながら女子へのボディータッチを敢行しようとした瞬間、僕の肩に手をかける奴がいた。
振り返るとそこにいたのは刈り上げた短いブロンドヘヤーにガッチリした体躯に両二の腕にクールなタトゥーを刻んだアメリカ海軍横須賀基地所属のポールだった。
「やぁ、あんたボディーガードやってるんだって?友達から聞いたよ」
にこやかかつフレンドリーに話しかけてきたポールに内心タイミングの悪いやつだぜと思いながらも適当に肯定の返事をする。
確かに当時の僕は3週間ほどの身辺警護の訓練を受け資格を取得していくらか実務を経験していました。
「格闘のスタイルはなんだい?」
ポールは聞いてきた。
「えっと、合気道的な・・」
そう答えたところで僕はしまったと感じた。兵士という人間はとかく好戦的でそういう話題が大好きな変態的な生き物である。
そんなやつに東洋武術の名前なんか言った日にはもうその後の展開など決まったようなものだ。
ポールが満面の笑みを浮かべて構えをとる。ほらね、そんなこったろうと思ったよ。
女子と体を密着させてしゃるうぃーだんすの予定がなぜか現役水兵の蹴りやら肘うちなんかをさばかねばならんのか。
もちろん本気の格闘じゃないんだけど何が悲しくてここまで来て格闘訓練なんかせにゃいかんのだ。
そんなに僕にリア充ロマンスをあたえたくないのですか。
「考えないでも体が動くように何度も訓練するんだ、そうすれば勝てるよ」ポールはそう熱心に説明してくれた。
すまんポール、俺はそのとき君が俺のスケベな野望を知ってて邪魔してんじゃね?的疑いで頭が一杯だったよ。 そしてポール、君の膝げりは後から地味に効いてきたよ。
ちなみにポールは全編英語でかなり早口だったので細かいニュアンスは間違ってるかもしれないんであしからず
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