田舎者の自叙伝(お別れ編)

先に書いておきますけど、結構重い。たぶん


チームの一員

意味があるかどうかわからない資料に目を通すこと、2週間ぐらいだったでしょうか。

ついにチームにジョインして実作業をやらせてもらえることになりました。


前川さん
あー、ともぞーは白田くんのチームね。白田くんともぞー指名したから。

その部署は24時間態勢で勤務にあたり、5チームを3交代で回してるような感じだった。

ともぞー
白田さんとこか、ラッキー

と言うのも研修を受けている間にも3交代でチームは入れ替わっていたので、全てのチームの状況などはなんとなーく把握していた。

楽しそうなチームは前回、俺が寝ていたのをおとがめなかった博多弁の先輩と、白田さんのチームだった。

残りはおっさんだったしなんか空気は重かった。


白田
よろしくねー!
ともぞー
あ、はい。お願いします。


指名した理由は、同期の笹原がオタクっぽかったので、消去法。

だったらしい。


なんだよ、Googleって

以前にも書いた通り、当時は人差し指でしかキーボードを叩けない一切使い物にならないガキんちょでした。

一番始めに教わったのは、Googleの使い方でした。

知った当初は検索が楽しくって色んなものを検索しまくってた。


そして、当時、白田さんに言われて、すごく印象に残っているセリフがある。

なんで!?

俺が何かする度に、質問されてた。

この質問、今でも業務上よく使っているんだけど、当時の自分にとってはタメになる質問だった。

間違えたことをした時も、自分で何かをしようとした時も、色んな場面でこのセリフに成長させられて来た気がする。

ようは、理由もないのにやるなんておかしいでしょ。ってことなのかな。

思いつきや根拠がないまま仕事を進めても何も生まれないような気はするんですけどね。


でも、白田さんは年も近くて、メチャクチャかわいがってくれました。

タバコ吸わないのに、俺が行きづらいと思って一緒に行ってくれたり、ご飯食べさせてくれたり、Suicaの使い方教えてくれたりww

頭の上がらない先輩の1人でございます。


そろそろ本題

月日は流れ、半年程度でタイピングにも慣れ、通常業務以外のことに手出ししたり自由に小回り出来るぐらい、頑張ってました。







そして、冬

その日は夜勤だった気がする。

日中寝ていたら、電話が鳴った。


親父からだった。

親父
もう、だいぶわりぃなぁ…今日が峠じゃ。帰ってこい。

少しトーンの低い声で親父からそう伝えられ、俺は会社に連絡して、すぐに田舎に帰ることになった。


高校時代から体を悪くしてた、母ちゃんのことだ。

その時からもう長くはないんだろうなぁと薄々感じていた。

感じてたし、それはもう確信に近いものだったんだけど、あと、数年っていう。

それでも、今となってはよくわからないんだけど、母ちゃんとの時間より、東京を選んだ自分がいた。

そもそも、天秤にかけて悩むようなことでも無かったんだと思う。


飛行機は博多までしかなく、仕方なく博多から電車で帰ることになった。

到着したのは夕方だったか、夜だったか。

到着するまでの間に何を考えていたのかも、全く覚えていない。

堂々としてようと思った。悲しくもなくて、不安とか恐怖もなくて。

正直いなくなるという実感すらなかった。


駅に到着し、家族共通の知人が迎えに来てくれた。

あんたのことやけん泣いたりせんでヘラヘラしちょんと思ったわー。でも最後なんやけんな、しっかりせんとよ!

ヘラヘラしてたらしい。さすが俺。


そして病院に到着。

病室に入る。



対面

病室は親戚で溢れ返り、てんやわんやしてた。

親戚が集まって、みんなが母ちゃんに声をかけていた。

たぶん、意識がなくなっていってたんだと思う。

起き上がる素振りも見せずに、寝ていた。

でもよく考えると、俺が来る事をみんなで伝えていたのかもしれん。



親戚のおばちゃんが俺に気づいて、母ちゃんに言った。

「ともぞー君、来たよ!○○ちゃん!ともぞー君!」


母ちゃんを見た瞬間、何かを悟ったのか、涙が止まらんぐらい流れ出した。

我慢してたもんが溢れ出してたのかもしれんけど。


母ちゃん、俺に気づいた。

目を開けて、ずっと寝たままだったはずなのに、起き上がった。



そして、起き上がってな、言った。

「とも帰ってきたけん、ご飯作らんと。」って。

すごい力で、立ち上がりそうになってた。

けど表情は険しくて、でも、最後にご飯食べたかったな、とかは今になって思う。

どうすれば良いかわからず、手を握ったまま、寝るのを待った。


寝る前に、笑ってくれたのを覚えてる。

母ちゃんが最後に笑ってくれたのは父ちゃんでもなく、姉ちゃんでもなくて、俺だった。

すごく、嬉しい。


眠って、そのまま、息もしなくなった。

大声出して泣いても、起き上がってこないだろうし、安心してたくさん泣いた。

色んな力が抜けた。


なぁ母ちゃん

当たり前のことをするだけで褒めてくれてた気がする。本を読むだけで、偉いと。クリスマスプレゼントも絵本だった。

でも、賢い大人になってなくてすみません笑

悪さをすると、一緒に悲しんでくれてた。

成長期が来ても、大きくならん俺を慰めてくれてた。

自分でやると決めたことに関しては、応援してくれた。

中学時代に始めた新聞配達も、高校時代のアルバイトも自由にやらせてくれて、感謝してる。

たぶん、甘やかし過ぎて東京行くのはメチャクチャ心配してたんじゃねーかなぁ。


でもまぁ、ホントにありがとう。母ちゃんの息子でホントに良かったと思う。

最高の母親だと思います。






悲しいの嫌、さっさと次書く

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