結婚恐怖症と罪と罰と〜砂粒のようなチャンスを生かす方法〜

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女性の気持ちが全く分からなかった男が気づいた
致命的な欠陥と砂粒のようなチャンスを生かす方法




2002年11月のある朝

東横線武蔵小杉駅のホーム、

私は渋谷方面行きの電車を待っていました。



遠くにちょっと気になる女性が

それが運命の一ページになることに

まだ気が付いていませんでした。


*****


本心の声に向き合わない男


さて、いまからもう20年以上遡りますが

20代半ばを過ぎた私は、ある女性と同棲していました。

相手は学生時代からの彼女です。


同棲して一年が過ぎた頃

彼女の父親が

“そろそろ結婚するかハッキリしなさい”

そんなメッセージがあったことを

彼女の口から聞かされます。


彼女のことは好きでしたが

結婚のことは当時考えていませんでした。

そんな私にとって

決断を迫るメッセージでした。


いろいろ考えた結果

結婚を決意、結納をすることに。


私の場合、既に両親がいませんでしたから

叔母と祖父に当時住んでいた

川崎のアパートに来てもらい

彼女の両親と共に結納を済ませました。


結婚式までのカウントダウン

なぜか気持ちがすぐれないのです

それも強烈に


まだまだ仕事も半人前の自分

勤めていた広告会社では

デザイナーという肩書きは持っていても自信もなく


こんな自分が結婚するのか

それに、ほんとに目の前の彼女でいいのか

それがマリッジブルーだったことに

気づいたのはもう少し後のことです。


結婚披露宴一ヶ月前

モヤモヤした気持ちを彼女に告げ

結婚式を取り消すことを相談します


他に彼女がいたとかではなく

“彼女でほんとにいいのか”

心の底から、そう思えなかったのです。


そして

彼女に内緒で

岡山に住む彼女の両親の元へ一人謝りに向かいます。


会社に出社せずに乗り込んだ東海道新幹線の中、

いままでの数年間が頭を過ぎるのです

いままでの人生

彼女との月日

そして、結納に来てくれた

祖父や叔母の顔が浮かぶんです。


迷惑を掛けちゃいけない

このまま進んでしまえば迷惑は掛からない


本心でないことは十分分かっているのに

岡山の彼女の両親を目にしたとき


“すみません、結婚します”

そんな宣言をしたのです。


相手も困惑していましたが

一ヶ月後の結婚日を迎えます。


当時としては先駆けだった

ハウスウェディングでした。


青山骨董通りを少し入ったところにあるお屋敷

友人もそれぞれの家族、親戚一同

みんな喜んでくれました。


*****


あたまがおかしい男



結婚して、外で遊ぶようになります。

外とは、友人との飲み会やら浮気相手を探すやら

ふわふわふらふらした状態です。


結局は生涯の伴侶という意識の欠如だったのです。

相手にとっては最悪で最低の男でした。


そして見つけてしまうんです。

恋人、そんな表現が正しかったかも知れませんが

倫理道徳に反する行為。

どんどんはまっていく自分。


戻れない自分に気づき

奥さんに別れを告げます。


慰謝料の誓約書を用意し

相手の両親の元へ


事前連絡もせずに

いきなり岡山に伺った私に

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