結婚恐怖症と罪と罰と〜砂粒のようなチャンスを生かす方法〜

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何を見ている、誰を気にしてる


一年の交際後

二人にとって運命の出来事が起こります

赤ちゃんが出来たのです。

耳を疑いました。


結婚もしていないのに

赤ちゃんが出来るなんて!!!


お父さんになる喜びは

正直ありませんでした。

失礼な男です。


結婚しても

また、

別れることになるだろうと思ったからです。


恋愛だから成り立つだけ、

結婚して、二人の誓いなんか立てても


あの日はあの日、

いまは今、

またきっと別れるに違いない


もう、結婚は懲り懲り、、、

それなのに、なぜ赤ちゃんが!!!


彼女に、

“赤ちゃんをどうするか考えさせて欲しい”

そう伝えました。


彼女も決断できないこの男を相手に

そして我が身に起こった出来事に

不安で不安で辛かったと思います。


答えが見いだせない意気地なしな私は

一人になって考えることにしました。


吸い込まれるように入った映画館

深夜映画の“ラストサムライ”を観ていました。


トムクルーズが剣の腕を磨き

仲間と木刀を交えるそのシーン


なかなか勝てないトムクルーズに、

真田広之の一言!


“周りを気にしすぎている”


・・・・・

!!!!!


その言葉はグサリと刺さりました。


私は

彼女と別れるかも知れないという

自分の中の恐れを認めてはいるものの


例え一緒に人生を進んだとしても


また結婚か!

こんどは赤ちゃんが出来たか!

また別れるんじゃないか!


親戚や友人から、きっと注がれるであろう

外からの反応を気にしていただけだったのです。


私は、彼女を大好きで愛していました。

それに、彼女も授かった命を

運命の子どもだと信じていました。


赤ちゃんは出来たのではなく

授かったのだと思ったのです。

いや、この私たち二人を目指してやってきたのだと思ったのです。


その後、籍を入れ

三回目の結婚へ。


周りからなんと言われようが

目の前の女性を愛していることに

何の疑いもない

晴れ晴れとした気持ちです。


子どもが一歳になった後に

親族を招いて

都内の出雲大社の祭神をお祀りした

神殿のある式場で結婚式

友人たちを呼んで盛大に結婚披露宴を開きました。


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変えようとしない、頑張らない


あれから、何度となく喧嘩や

家庭崩壊の危機もありました。


相手に分かって欲しい

自分の気持ちはどうして伝わらないのか

怒りと悲しみの連続に苛まれた日もありました。


ただ、一つだけ気づいたこと


それは、

相手を変えよう変えようと

すればするほど

上手くいかなくなることです。


そして、自分が変わらなくちゃ変わらなくちゃと

頑張りすぎても上手くいかないことです。


相手を変えようとしたり

頑張らなくちゃいけない関係に

良いことは何一つありません。


いま、あの赤ちゃんは小学6年生になりました。

口達者で生意気、コメディアンタイプの

おもしろ少年として逞しく育っています。

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