20歳の平田がニュージーランドでゲイに襲われた件

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この話、あまり人にはしていない。

先日、ニュージーランドに渡航したことは承知の通り。


ある日の午前中。

快晴の下、平田は今日も出勤しようとバス停に向かってテクテク歩いていたところ前方に青いジープ型の車が止まりました。



(以下、英語での会話)


「すいませーん。○○ストリートに行きたいんだけど、知ってる?」


と、アイランダー系の人(マオリを想像してもらえれば容易いかと)

の見た目は男、中身は女?がぼくに尋ねてきました。


「いやー知らへんー」


と答えました。


一瞬で「この人はゲイだ」とわかりました。 目が違います。くねくねしながら話すのです。


ちょっとやばいかな?と思いました。



が、ゲイとの会話がおもしろそうなので問答を続けてみることにしました。 怖いもの見たさです。




「わたしの名前はリダよ」


「あなたの名前は?」


と聞いてもないのに言ってきました。


「あ、トムやけど。。。」



「今からどこに行くの?」


「え?今から街で仕事しに行くけど・・・」


「えー!私も街から来たの!奇遇ね!」


(こんなことを聞いてどないすんねんやろ?最初、道聞いてた話どこいってん!)


と思いながらもまーまーおもしくなってきたので受け答えを続けました。 

すると、「じゃあ、送っていってあげるわよ。乗りなさい」


ってハードゲイがいうじゃありませんか。



一瞬、え?って思いました。

(お前、道聞いとったんちゃうんけ!)


平田の心の中で天使と悪魔が葛藤します。


天使「ここで、親切に甘えて車に乗るべきか」

悪魔「いやいやいや、今日は良い天気やし歩いて行くわ。ありがとう」と断るか。


(いやいやいやいや!海外で知らない人の車に乗るとか危ないやん!って話ですけどね!!)



しかし、平田は「もし万が一、なんかあったらこのおっさん?おばはん?にやったら力で勝てるやろう。し、ゲイというのがどんなものか見てみよう!!」


と興味が沸き「ラッキーありがとう!じゃ、街までヨロシクね!!」と言って助手席に乗り込むことに決めました。 


(良い子は絶対にマネしないで下さい)




車に乗り込んで早々、髭をめっちゃ触られました。


「いいわねーこのひげ。私、ひげ大好きなの。いいわー。あなたも好きなの?」


チャンスがあろうもんなら、ウインクをするような勢いで身を乗り出してぼくの髭を触ってきます。 

ゲイの目が輝いていました。


「い、いえす」


と平田は視線を窓の外に向けながら答えます。


ゲイはずっと平田のあご髭を触ってきます。

ゲイのざらついた手が平田の髭と絡まります。


あまりにも長く触ってきたので、


「も、もうええやろ。はよ行ってーや。」 と言いました。



少し走り、T時路に差し掛かりました。

街とは逆の方向にウィンカーを出しています。



「街へ行くのは右に曲がるやん!!」

と言うと、


「いや、左に曲がっていったほうがショートカットなのよ」


と言います。



(えーーーー!!!まさかの!!??これは非常事態か?ま、まだ歩いて家に範囲やしもうちょっと深入りしてみるかな?*\(^o^)/*)


車は左に曲がりました。


風を切るようにして走る車の窓からは、晴天からこれでもかと言わんばかりの強い日差しが差し込みます。 日光にあたっているだけで汗がにじんできます。 


今から思うとあれはほんとうの汗だったでしょうか。それとも、冷や汗だったのでしょうか。今となってはどっちが本当なのかわかりません。



しばらくの間黙ってみました。


最初に沈黙を破ったのはゲイでした。



「私の半分はフィジー?とマオリ?の血が混じっているの」


とどーでもいい話をしてきます。興味すらなかったので覚えていません。


「あなたは?」


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