「お腹の子は、無脳児でした。」~葛藤と感動に包まれた5日間の記録~

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後編: 「お腹の子は、無脳児でした。」最終話 ~妊娠498日の約束~

これで楽になれるんだ。



夫の7月11日

「妖精に会った。」13:09



「11cm、65g。」


13時09分。「彼」は産まれた。


「まずはお父さん、会ってください。」

とカーテンで仕切られた隣の部屋へと案内された。


赤ちゃんは、ステンレスのトレイの上に、

ガーゼで覆われていた。


助産師さんが、ゆっくりとめくった。


正直、おどろいた。



覚悟を決めて頭の中に描いていた、

あの宇宙人も、

カエルもいなかった。




キレイだった。




キレイな顔の、

小さな、小さな男の子だった。



確かに、

スパッと切り取ったように、

頭だけが無かったけれど、

鼻筋が通っていて、

本当に私によく似ていた。



色んな覚悟を決めていた分、

みんなの読んで良かった!