「お腹の子は、無脳児でした。」~葛藤と感動に包まれた5日間の記録~

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後編: 「お腹の子は、無脳児でした。」最終話 ~妊娠498日の約束~

今は活動していないが、20代にバンド活動をしていた。


約10年前。趣旨は少し違うけど、

今読むと、えぐられるような曲を書いていた。


もしかしたら、この時から、

今日のことを覚悟していたのかも知れない。


最後に、この機会に日の目にさらしてあげたいと思う。




水の精



もうすぐだ。

もうすぐだ。

このえんが紡ぎきれるまで。


ずっと待って、

ずっと待っていた、

このえんが描ききれるまで。


父親になるはずの人、

彼はただ、

言葉を失っていた。


母親になるはずの人、

彼女はただ、

ただただ、

泣き続けた。


今度の命は

僕に何を与え、

何を課したはずだったろう。


どんなにそれが不遇でも

生まれてみたい。


たとえ望まれず生まれた子で、

たとえそれで愛されなくても、


どんなに恵まれずとも、

みんなの読んで良かった!