呑みに行くといろんな人に出会う~その2~

【名前も顔も知らない二人組】


その1に登場したビアパブの実は近所の呑み屋で出会った人たちの話。
ほとんど話をすることは無かったけど、
笑顔が素敵だった人たちが今回の主役です。

会話自体はほとんど無かったですが、
ある優しさが僕は印象的でした。


高校時代の友人二人といつものように出かけた先のこと。
三人ともお酒を飲める歳から見知っている町。



誰の許可を得て、どんな人が言ったのかも分からない、
勝手に住みたい街の上位に常に食い込んでいる街。

緑豊かで、ファッションのトレンドまではいかないけど、
オシャレな町として勝手に認知されている街。

そんなことを思っていると友人の一人が



友人S
オススメの場所があるんだけど行かない?
友人Y
そこで良いんじゃない
良いよ~。


飲む店を探していたところの発言で、

友人Yはしっかりと頷いて居たと思うけど、

僕はなんとなく、ふわふわしている気持ちで頷きました。

そもそも、店を探していることも忘れていたわけで。



I公園という比較的大きな都立公園に向かう途中の路地を曲がったところに、
その店はあった。



店があったというよりは店を示す看板。
手作り感満載の看板の階段から半地下に降りると鉄筋打ちっぱなしの通路。
知らないマンションの廊下を歩くような、
ワクワクしつつも不安さもある中を通った先に店がありました。



薄暗さもあり、良い雰囲気のお店で賑わっているけど、
特にうるさい感じは無い。

男3人で行くにはムーディな感じ笑


カウンターに3人で並んで座ると、
少し隣の人との距離は近いけど、
それでも落ち着いた雰囲気のある場所でした。


飲んで食べて、三人で他愛も無い話をしていると、
友人Sの隣で語らっていた男性二人組みが帰り支度を始めました。

やばいな~、うるさくしちゃっていたかなと思った矢先に、
テーブルを見るとまだ手を付けていない食べ物が。



彼らは僕たちがいる前から居て、かなり食べていた感じがあり、
個人的にはすごい食欲だなと思っていた。


お酒自体はそこまで頼んでいなかったので、
食べるメインの人たちなのかなと。



友人S側に座っていた人が不意に話しかけて来て、

隣りの男性Aさん
良かったら、手を付けて無いので食べませんか?
僕ら
ええ!? そんな
隣りの男性Bさん
頼み過ぎちゃってお腹いっぱいなんで、
良かったらどうぞ
友人Y
ええ!?ありがとうございます。頂きます。
友人Sと僕
すみません。ありがたく頂きます。


少しだけのやり取りがあった後、彼らは笑顔でさっと去っていきました。

僕たちは最後にも感謝を伝えて、

こんなこともあるもんだと感謝の中に不思議な感覚にとらわれていました。


何となく居酒屋で他の人に食事を渡すというのはあまり見なかったですが、
僕自身はここから他の人に食べ物をもらうということが多くなりましたね。


物欲しそうな顔で見ているのだろうか笑

それでもあまり会話が無かった人にいきなり親切にしてもらえるのは、
嬉しいものです。

さっとスタイリッシュに退席した二人に良いことが訪れて欲しいと、
これを話しながら改めて思いました。

実際、この街に住んでいる人は、
どのように感じているのだろうか。


住んではいないが、母親の胎内にいた頃から来ていた、

僕にとっては住みやすい街というよりは、

親しみやすい街が当てはまる。

まだ、この街で出会った人は多い。

この街を題材にすることもあるでしょう。

お楽しみに。

著者の石井 雄さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。