5歳から、クサい、汚い、かっこ悪い

母親が働きだしてから、父もまた家庭にお金を入れてくれるようになり

ワーキングプアというくくりではあったが

家族はまあ、普通の暮らしの家計になっていった


俺はというと、根っからの内気で

保育園の時も、小学生も

やんちゃではなく、なんとなくひっそりとしている子供だった

恥ずかしがり屋で、今では典型的な草食系男子

 

それはそれで、可愛いものだったなとも思うが

今思うと、問題自体はそこでは無かった


とにかく常識力に欠けていた

それは、人格的に、というより

やはり常識的に、としか何とも言いようが無い


1、不潔



とにかく、お風呂に入らなかった

そして面倒臭い事が本当に嫌いだった


母は、そういうことに対して強くは言わなかったから

余計にそういった常識力が欠けていたのだと思う


小学生に入ると、靴の右左が分からなかった

違和感とか全くなかったね

がちでその区別をつけることが出来なかった


一週間シャツ洗わないとか普通だった

そして厄介な事に、俺は体臭がひどい方

だから、この裕福な日本に関わらず

アフリカの難民並みの不衛生な少年だった


2、動かない




病気で動けないんじゃない

本気で動くことが嫌いだった

その割に、食べる事が好きだった

そしてどんどん太って行った


一番肥満を加速させたのが、映画「学校の怪談」

あれを見た後、一人で留守番が出来なくて

いつも外の玄関で

コカコーラ(増量)アクエリアス(増量)

を2缶飲みながら、親の帰りを待つか

友達の家に遊びに行っていた



3、頭が悪い



小学一年の頃から、なんと学校教育に付いて行けなかった

まずつまづいた勉強

「引き算」

そして

「時計の読み方」

普通の人は「分が難しかったのでは?」と思うだろう

でも俺は、「10時ピッタリ」という次元が

もはや分からなかった


そして引き算は積み重ね、と言われるが

足場すらも整わなかった算数に関しては

中学三年に受験勉強をするまでは

60点以上を決して取ることがなかったという

アホな記録を打ち立てる事になる



汚い

デブ

バカ

どうだろうか?・・・・・


あなたの小学生時代、中学生時代

あなたの同級生にも、1人、2人は

こういう男の子がいたのではないか、と思う

まさに俺は、そんな男の子の1人だった


そして、そういう少年は、まず間違いなく

もう1つの災難を経験することになる


それは

「いじめられっ子」



つづく・・・・・・



                                                      


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