失恋を理由に15歳で留学を決意した話 (13)

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   ※思い出した順に書いているので、時系列がめちゃくちゃであることをお許し下さい。

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  色々な人に感謝して来たつもりだった。でも実は、まだ半分くらいかそれより少ない数の人に対してしかしていなかったかも知れない。
ここまで書いていてそう思う。
人を海外へ送り出すというのは大変なのだ。
行く本人だけの問題ではないのだ。


  みんながみんな、応援してくれた訳ではなかった。
特に部活仲間からの目は厳しかった。
先輩方は厳しくも温かいアドバイスをくれたけれど、別のクラスにいた同級生二人からは不快感を露わにされた。

「受かる前からすっかり行くつもりなんだね」

年度最後の公演は、準備から後片付けまで含めると4月までかかるスケジュールになっていた。
もしデンマークへ行くことになれば、本番に向けての通しげいこが始まるあたりから抜けなければならない。
いつも通りしれっと何かの係りを引き受け、決まってから
「実は….」
というのは他のメンバーを混乱させるだけだと思った。
だから次回の作品は途中までしか参加できない可能性がある、と伝えるつもりだったのだけれど、理解されなかった。
まず最後まで話を聞いてもらえない。
無理もなかった。
私はコミュニケーション不足だったのだ。
サボることも多かったし、それほど演劇が好きだった訳では…正確には、その学校の演劇部が好むような劇は好きでなかった。
だから日頃の態度にも現れてしまっていただろうし、積極的に仲間と関わろうともしていなかった。

自分の責任だ。

痛烈な一言をお見舞いされ、人の少なくなった部室で沈んでいると声をかけられた。
先ほどとは別の同級生で、組こそ違ったけれど同じ特進のコースに在籍していた。

「鎌ちゃん、言い方が良くなかったよ」
「どうしたら良かったんだろう」

学園オリンピックで一緒だった先輩もやってきた。

「アンタ、不器用だからね。自分の身に起きてることそのまま言っちゃうもんね」

同級生が言葉を継いだ。

「KちゃんもS君も、悪気があるわけじゃないと思うの」

みんなの読んで良かった!