休学の負の部分を知った話の復学後の話
復学して半年
復学して半年,というより前期が終了した.
結論からいえばなんとか乗り切った.
そして毎日が楽しくもあった.
すばらしい半年で,心から復学してよかったと思った.
復学前の1週間下痢が続くほど緊張していた.
休学中は実家にいたので,新幹線で東京に向かう.
道中いろんなことを考えた.
「また行けなかったらどうしよう」
「あんな寂しい生活が続くのだろうか」
そんなことを考えながら東京に到着.
今回下宿先に選んだのはシェアハウス.
コミュ力に自信のない僕にとっては,かなりの冒険だ.
しかしシェアハウスを選んだのには理由がある.
それは,「また行けないかもしれない」という恐怖からだった.
シェアハウスは家具付きで,1ヶ月前にいえばいつでも退出できるという僕にとって都合のよいものだった.
余談ですが僕の住んでるシェアハウスは大して賃料も安くないところです.
どこもそんなものなんですかね?
緊張の面持ちで入居し,特になにもせず一日が終わった.
夜はとても寂しい気持ちでいっぱいになった.
実家が恋しくてGoogleストリートビューで実家周辺を散歩するという画期的な寂しさ対策を実行することでなんとか乗り切った.
次の日僕は大学に行った.
助言教員(指導教員ではない)と話をし,これから先のことを決めた.
それから指導教員の先生と話をし,これから先のこと,研究についてなどを相談した.
まぁ初日ということでそのまま帰った.
このときすでに寂しさは消えていた.不思議と心は落ち着いていた.
次の日から僕は学校に通い始めた.
外国人にすっかりなれている自分にかなり驚いた.
休学中に行った英会話学校の成果がここに出ていた.
それから研究室のメンバーと話すのも楽しくなっていた.
休学中に一人で勉強していたのだが,今や人と相談しながら勉強ができるということを心からうれしく思った.
そこから春休みが終わるまで朝から夜まで研究室に行くという生活が続いた.
学校が始まると,僕はいろんなことに奔走した.
まずは授業.休学前は不登校だったので,1単位もとっていなかった.
とにかく僕の目標は「学校に行くこと」だった.
そのためにできることをできるだけしようと思った.
それが以下だ.
・カウンセリングに通う
・引き続き病院に通い,薬をきちんと飲む
・最低限の授業しかとらない
・平日は1分でもよいから学校に行く
まず,最初の3つを僕は実行した.
あとは平日は学校に行き授業を受け,研究をするという生活が続いた.
不思議とそこまで苦ではなかった.
やはりやっていることが好きというのは僕にとって大きかった.
余談だが,「好きなことがあっていいね」と僕はよくいわれる.
周りに好きなことのない人が多いのだろうか.
だが,好きなことというのはつまり自分がそれで一番になりたいこと,だと思う.
そこで批判されれば悲しいし,負ければ悔しいし,何もできなければ自分を責める毎日だ.
一方好きなことがなければ,こんな思いはしなくていい.
別に一番になりたいわけではないから,批判されても負けてもそこまで落ち込まないだろう.
というわけで好きなことがあるというのがよいというわけではないと僕は思う.
好きなことをやっている人は,そうでない人よりも起伏の激しい人生を送っている.
話がそれてしまった.
前期の山場はゼミでの発表だった.
僕はまだなんの成果もあげていないので,自分の勉強したことを発表する機会だった.
前はこれが怖くて不登校になったとも言えるほど,僕にとって大きなものだった.
しかし,今回はそこまで苦じゃなかった.いや,大変だったしできればやりたくなかったが,やらないといけないという思いと,自分の考えをみんなに聞いてほしいという思いがあったので前向きに取り組むことができた.
結果は散々だったが,自分なりに自分をほめてやることができた.
例えば,研究室に入った当初の発表では英語が聞き取れずに四苦八苦したが,今回は割とうまく対応できた.
そんな感じで反省するところは反省し,ほめるところはほめるという人間として当たり前のことが少しずつできるようになったのかな,と最近は思う.
大学生活はそんな感じ.
復学に際し,もう一つ決めていたことがある.
それは地元ではできないことをしよう,というものだった.
というわけで僕はいろいろ探した.
・観光
・古着屋巡り
・パーティ
この3つをとりあえず実行した.
中でもパーティは大成功だった.
僕がいったのはとある英会話バーが主催しているインターナショナルパーティだったが,初めて会う人と話すのがこんなに楽しいとは知らなかった.それも英語で.皆さんいろんな背景を持っていて話を菊のが楽しかった.人見知りの僕でもお酒を飲めばまぁまぁ喋ることができるという自信もついた.
私生活,研究生活ともに充実した半年だった.
これから修論という大きな壁が立ちはだかっている.
それでも僕は今やっていることが好きだし,一生かけてもやりたいと思っている.
そんなことに出会えたことに感謝し,この話を終わりたいと思う.
読んでいただいてありがとうございました.
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