「番外編:13年のお勤めに感謝」

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…貴方の異変に気づいたのは

 昨夜の嵐の後だった。



 数ヶ月続いていた異常を知らせる

 サインが消えていて、



 加減がよくなったのかな?と

 無責任な期待を抱きつつ、


 貴方にコンタクトしてみた

 けれども、動かない。


 数年前に経験した異常と同じ

 ケースかと考え、

 今回は医者を呼ばず、比較的

 冷静に、チェックポイントを一つ

 一つ、チェックしてみた。


 途中、ある異変に気づいた。 

…骨が折れている…。

 その時は、深く考えず、

 動かないその手に、何か

 引っかかっていないか、

 障害になるものが無いかを

 探していた。

 でも、背中を見た時に、

 不安が蘇った。

 ぷっくらと膨れ上がった背中。

 探ってみると、破れた部分から

 処理を終えたものが流入していた。

 出来る限りの手をつくしたつもり

 だが、


 残念ながら、貴方の手は再び、

 動き出すことは無かった。


 13年間、私たち家族に従い、

 無理難題をこなしてきてくれた。

 黙って、もくもくと作業をこなす。

みんなの読んで良かった!