アラフォー伴侶なしでも幸せ!?
山小屋編
久しぶりの山登り。この先の彼と連絡が取れないことよりも
なぜか山小屋に行くことにワクワクしていた。彼は何も言わなかった。
山へ上がる前の日に山の麓の街へ入る。
夏前のこの街は何処か静かで、不思議な空気。
登り始めて、久しぶりの高揚感。何のためにきたのかなんてどうでもよかった。
二時間すると標高は2000mを越え、7月初旬のまだ寒さが残る山。
当然のことのように足元は残雪。
雨も降り始めた。手もかじかんでいる。
それでもなぜか楽しくて仕方なかった。
岩場を二つ越えて、5時間。やっとたどり着いた先は暖かい小屋。
少し緊張しながら、
ガラっと重い木の引き戸を開けた。
初めまして。今日から二ヶ月お世話になります。
よろしくお願いします。
32歳の私はまるで学生のような気分だった。
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