【第7話】 一人の理学療法士が85歳のおばぁちゃんと蝶ネクタイブランドを設立するお話。

草刈が感じた堀山の魅力


皆さん、ご機嫌よう。

STORYの更新が滞り、大変申し訳ない。

HUNTER×HUNTERの冨樫さんか、と言われても何の言い訳もできない。


読者の皆さん、お待たせしました。

しばらく休載してましたが、読者の皆さんからのコメントやメッセージは一つ残らず読ませて頂いております。本当にありがとうございます。


さて、我が師匠、草刈になぜか気に入られた堀山(詳しくは第4話参照)。

堀山という男の何が魅力的だったのか。


ちなみに、我が師匠草刈とは、病院勤務3年後、志を一つにし同じ屋根の下で働き、もちろん今もかけがえのない仲間である。


結果的に、8年もの間、お付き合いをさせて頂いているのだが、

堀山という男の何が魅力的だったのか。


当時は、1年目で右も左もわからず、’しんない’という言葉が、神経内科の略だともわからず病棟をさまよっていた堀山の。

その堀山という男の何が魅力的だったのか。



名字だ。


今日は、執筆のリハビリを兼ねてこの名字の素晴らしさを皆さんに伝えたいと思う。

第4話くらいで、第7話でこの名字の素晴らしさを書くと約束したことも忘れてはいない。


さて、皆さん。

「堀」がつく名字で思いつく名字はなんだろうか?


堀内?

堀口?

堀川?

堀田?

堀之内?


お気づきだろうか。

「堀」という字はその名のとおり地面を掘るのだ。

掘ったあとは凹む。地面は凹む。

つまり、堀の後には通常凹む系の漢字が来るのだ。

これは物理学的にも証明されている。

このニュートン先生がお気づきになられたようなセオリーを崩した男が過去にいた。


男の名は、黒子次郎左衛門太助(のちの堀山次郎左衛門太助)。


※このSTORY基本的にはノンフィクションであるが、ここから堀山の空想が入る。

 こんな先祖、ほんとはいない。


時はさかのぼること天保7年。

江戸の町は、豊臣秀吉が広めたとされる湯屋(いまでいう銭湯や温泉)で大賑わいであった。

武家社会から商人の時代へと移り変わる一方、一向に貧困層であった農民たちは、こぞって温泉を求めて農地を掘り、一攫千金を試みた。


堀山次郎左衛門太助もその一人であった。


次郎左衛門太助は来る日も来る日も掘った。

雨の日も雪の日も、参勤交代の日も掘った。

1週間、何も出ない。

1ヶ月、何も出ない。

半年間、何も出ない。

1年間、何も出ない。

そして3年の月日が経過した。


結果、何も出ない。


次郎左衛門太助はうなだれた。

何も出ない。

こんなに頑張ったのに何も出ない。


諦めて帰ろうと、振り返ったその時、次郎左衛門太助は驚いた。

山だ、、山ができている。

そう、3年もの間掘り続けたその土は、積み重ねられ山となったのだ。


3年の努力は無駄だと思った。

しかし視点をずらせばこんなに素晴らしい山が出来ていた。

掘ったら山が出来た、堀山。

人生、どんなことでも努力することは決して無駄じゃない。

一見無駄に見えても何らかの形で結果として出てくる。


それを身を持って教えてくれた先祖、堀山次郎左衛門太助。


ありがとう。努力を忘れず邁進します。


ーfinー



それはそうと、先日兄が結婚した。

そう、この世にもう一人、堀山という素晴らしい名字を持つ人間が誕生したのだ。

祝福したい。おめでとう。


それはそうと、9年ほど前に父が離婚した。

そう、この世から一人、堀山という素晴らしい名字を持つ人間がいなくなったのだ。

何しよんねん。


といっても最近、若い奥さんと再婚したので、プラマイゼロ。

プラマイゼロ=凹+凸=堀+山=堀山。

新しい堀山の解釈を身を持って示してくれた一番近い先祖、父。


ありがとう、決して真似することなく邁進します。



タイトルが気になって読んでくれた方には申し訳ない。お気づきの方もいるかもしれないがこのSTORY、もはや私の仕事を振り返る場になってきている。ブランドのブの字も蝶ネクタイの蝶の字も出てこない。ブランドの結果がどーしても気になる、そんな早合点な方には公式サイトをご覧いただきたい。(tsutau 公式サイト http://cocohale2012.wix.com/tsutau


続く


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