第8話 人生を変えた1つの質問【少し不思議な力を持った双子の姉妹が、600ドルとアメリカまでの片道切符だけを持って、"人生をかけた実験の旅"に出たおはなし】

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作家さん
そうか....。それは辛かったね。




代々木公園を出た私たちは、近くのカフェに移っていた。

向かい合った作家さんは、まっすぐ真剣に話を聞いてくれている。




こんな話、あんまり人にしたことがなかった。




まほ
でも、それだけじゃないんです。
それから、大好きななっちゃんともうまくいかなくて。

仕事も、奨学金と学費を返して、旅のお金を貯めれるようなものなんて見つからなくて。



まほ
新しい生き方を自分で選んだのに、この生き方で本当に良かったのか、どうしたらいいのか、

全部不安になってしまったんです。




本当に今の私の人生は問題だらけだった。

解決しないといけないことばかりで、何から手を付けていいのか分からない。



一体、どんな解決策があるんだろうか。

自分で選んだ道なのに、こんなに悩んで恥ずかしかった。




解決したい。抜け出したい。もう真っ暗なのは嫌だ。

ワクワクする人生を歩くって決めたんだ!



こころはそう叫んでいた。




すると、作家さんは言った。



作家さん
まほちゃん、この問題の原因は、たった”1つ”のことだよ。
それを解決したら、全部解決するんだ。




えっ....!?





私はびっくりした。

お母さんの問題、なっちゃんともうまくいかない、旅も反対されている、仕事のこと。



全部それぞれ種類が違う厄介な問題だった。

それが”1つ”のことで、解決する?



この人は何を言っているんだろう....?一瞬理解できない。



作家さんは、気にせずそのまま続ける。

そしてそのとき机にあった水の入ったコップを、おもむろに自分の方に近づけた。




作家さん
コップには一体どのくらいの水が入ってると思う?






作家さんは優しい目で私を見つめている。



ーえ??コップの水???



どうゆうことだろう?その質問を聞いた時は意味がわからなかった。



だけど、この質問が、私の人生を変える大きな質問だった。



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第9話コップの水はどれくらい入っている?

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双子の姉なっちゃんの話 

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