44人生の岐路 / まずは慣れ
仕事を少しでも早く慣れたい。
それだけでした。
朝食は、どのお皿を使うのか。
どのように盛りつけるのか。
どのように運ぶのか。
片付けは?部屋の掃除は?夕食は…?
指示してもらいながら、覚える。
ベテランスタッフがやっているのを見ながら、覚える。
覚えることだらけでした。
けれども、昨日より今日、今日より明日…と成長しているのが目に見えて、嬉しかったです。
欠かさず寝る前に付けていた日記により、仕事の復習も出来たのかなと思っています。
ちなみに、一日の流れとしましては。
※あくまで、ウーフとしての流れです。ベテランスタッフとは動きが違います。
07:00 起床
07:30 朝食の準備
08:00 朝食(お客さんと一緒に食べます)
↓ 片付け
09:00 部屋やトイレ、シャワー室の掃除
布団のセッティング
12:00 昼食
↓ 休憩(もしくは、雑務)
16:00 夕食の準備
18:00 夕食(お客さんと一緒に食べます)
↓ 片付け
19:30 終わり
自由時間
このような流れになります。
昼食後から16時までが大体、休憩時間になります。
休憩時間に何をしていたのか。
私の場合、初めの1週間は、民宿のまわりを散歩していました。
と言っても、商店と海と、展望台しかなかったので、毎日のように海に行っていました。
働くことが目的だったので水着を持ってこず…。海に行っても、写真を撮っていたかな。
毎日行っても、飽きないほど、海の色合いが美しかったです。
泳ぎたいと思ったよ、でも、水着がないんだもん。服で入るのも気が引けるし…。
足首までで我慢しました。
ただ、次の週から、海に入れることになったのです。
ご褒美。
仕事に慣れ、指示をもらう側から、指示をする側になった私へのご褒美だったかもしれません。
スタッフ用の水着と、ラッシュガードを貸してもらえたんです。
「みきちゃんがいる間、使っていいからね。」
正直、嬉しかった。
泳ぎたい欲が弾けた瞬間でした。
昼食を取った後、すぐに着替え、海に走りました。
…あ、そうだ。
シュノーケル、マスク、フィンの3点セットも持って。
民宿がタダで貸してくれるのです。有り難い。
あと、ライフジャケットも忘れていませんよ。
シュノーケリングのやり方は知りません。
見よう見まね。
呼吸の仕方も分かりません。
怖い、より、泳ぎたい気持ちがまさり、ライフジャケットをつけ、フィンをつけ、マスクにシュノーケルをつけ、いざ、海へ!
と勢いよく、進み出したのに、フィンが邪魔で前に進めない。
さらに、…っえ?!!と思ってしまった。
海の水位…。どんなに奥に進んでも(遊泳区間内)、私の膝までしかないじゃん。
そうです。
何も知らない私は、ちょうど干潮時に行ってしまったのです。
海の世界に浸ると言うより、ライフジャケットでどうにか浮かんでいる感じ。
小ちゃな魚しか出逢えなかった。
海が澄んでいた事に救われたけど、全然、楽しめないシュノーケリングでした。
まあ、干潮時を調べてから行け、という事を学びました。
次こそは…!
そんな想いを胸に、翌日も海に挑んだのに、またもや、ハプニングが起こってしまいました。
その話は次にしよう。
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