ランドセル

幼少の頃に別居という形で母親の実家、

H県に引っ越した

その時の幼稚園は

名前入りのバッジがみんな丸い花だったけど

私だけ、足りなかったという理由で四角い花の形だった

それだけで仲間はずれにされた


すごく辛かったけど

再び北国に戻り、そのときは楽しかった



だけど正式に両親が離婚して

自動的に母親のほうへついていった


北国の小学校ではランドセルでもカバンでも

赤ならいいという感じだったので

カバンを持ち歩いてた



だけどH県ではランドセルのみ

兄はそれなりに綺麗なランドセルだったけど

私のランドセルは

今にも壊れそうなくらいボロボロ

見ただけで、『こんなの嫌!!』と言いたいくらい


周りはつやつやのランドセルなのに

私だけボロボロ。

そして、方言も教科書も違う私は

すぐいじめの対象になった


助けてくれた先生は一人だけ。

あとは『音楽はできるけどそれ以外はバカ』

『変わってる』と

先生にまで目をつけられ、差別されるようになった


『綺麗なランドセルほしい!!こんなの嫌だ!!』って母親に訴えたことも何回かある

けど、変わることなく、ずっとボロボロのランドセルのまま卒業した。


今となっては

母親も一人で育てないといけないから大変だったんだと理解できるけど

当時は自分の身を守るだけで精一杯

周りの事情より自分の感情を優先してた


今、入学前の

ランドセル売り場を見ると

切ない思いになる。そして小学校の時の事を思い出してしまう

『せめて綺麗なランドセルだったら、、、、』と


だけど、不思議なことに

ボロボロのランドセルが一番の思い出になってる

わるい意味じゃなくて、かといっていい意味でもないけど新品のカバンより



私自身、性格いいわけじゃないけど


人間って、なんで平行線が好きなんだろう


何で、目立つ人、平行線から飛び出す人は

目をつけられたり、いじめの対象になるんだろう


くだらない生き物だと思う






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