ニュースフィードに流れる愛する犬との大切な時間

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ニュースフィードにはいつも誰かの犬の写真が流れている。

そんな投稿を見る度に思い出すことがある。

1度や2度ではない。必ず毎回である。


私も、一匹だけ犬を買っていた。



過去形。


長い間付き合った彼女もまた犬を飼って
いる。


犬といえども、立派な家族に一員。

いっしょの家で、楽しい時間を過ごしたり、一緒にごはんを食べたり、じゃれあったり。

簡単な言葉くらいなら、ちゃあんと理解している。

人間が落ち込んでいるときは、だまってそっと背中にすりよってきたりしてくれる。

寝るときは大好きなお父さんといっしょ。

大嫌いな散歩もお父さんとなら喜んで出かけていく。

散歩が嫌いな犬なんているのか。

いい子にしていれば、だいすきな鶏のささみジャーキーをもらえることを知っている。

知らない人を見ると怖くて吠えるのを止めない臆病さん。

名前は、フォルテシモ。

彼女からは、愛情たっぷりにテシモちゃんやテシちゃんなんて呼ばれてる。

お母さんからはフォーちゃん、お父さんからはフォルちゃん、お兄ちゃんはフォルって、みんなそれぞれに呼び方が違うようだ。


2011年5月のとある木曜日のこと。

足を投げ出して、起き上がれずぐったりしたままの状態。

行きつけの病院に毎日通う日々が続きました。

先生からは、つらいアドバイスをもらうことに。

「治療をするのも、入院するのもおすすめしません。あと数日、安心できる場所で、
家族と大切な時間を過ごされてはいかがですか。

僕もそのことを聞いて胸が締め付けられた。


体調が悪化した日、仕事を早く切り上げたお父さんを駅まで迎えに、お母さんがワンちゃんを一人にして、家を少しの間離れた時のことだ。

お母さんの心情は少しでもはやく大好きなお父さんのそばで安心して、苦しみを和らげてあげようという一心だったと思うんだ。

急いで家に戻ってくる。

そこでさっきまで横になっていたはずなのに、姿が見当たらない。
廊下
リビング

キッチン
2階の寝室
家中を探した。 
フォルテシモ、脱衣所に、洗濯するはずだったお父さんの匂いのするワイシャツの上で、横になって苦しそうにしていた。


ずっとリビングから動けなくて、立てなくて、息するのもままならない辛い状態だったのに。



少しでもだいすきな匂いを求めて。


どれだけこの子が、家族に愛されていたかを、おわかりいただけますでしょうか。




ホームセンタでまだちっちゃかた頃、段ボールの中にいたところを、お父さんに拾われました。


一人にされるのは、きっと小さい頃、飼い主に捨てられたことがトラウマになっているようで、いつもすごく悲しい顔をするそうです。


みんなの読んで良かった!