48人生の岐路 / 家がなくなった

前編: 47人生の岐路 / 島から、那覇へ
後編: 49人生の岐路 / 決断


沖縄の後の話をしよう。


9月13日

那覇空港→関西空港

大学の友人宅に泊めさせてもらった。

レンアイ話が止まらない。


9月14日

大阪→富山

16日まで、いとこ宅に。

いつの間にか、いとこが大きくなっていた。子供の成長は早い。


9月16日

富山→下北沢

東京で一番、仲が良い友人宅に泊めさせてもらった。

話が尽きず、気づいたら、日が変わっていた。


9月17日

下北沢→千葉

恋人の家に泊めさせてもらった。

1ヶ月ぶりの再会。


9月18日

千葉→葛飾

以前住んでいたシェアハウスに泊めさせてもらった。

みんなと久しぶりに会えて嬉しかった。

社会人になって、初めての東京生活がみんなとのシェアハウスだっただけに、思い入れがある。


9月19日

葛飾→千葉

元々、約束していた友人宅がダメになってしまい、急遽、恋人宅へ。


9月20日

千葉→下北沢

戻ってきた。またまた、下北の友人宅へ。



と。

沖縄から帰ってきた私は、大阪→富山→東京・千葉と転々としていました。

理由なんてないです。強いていえば、自由になりたかったから。


とはいえ。

半袖半ズボンしか持っていなかった私にとって、東京の寒さには耐えられなかった。

服を買ったものの、お金がモッタイナイ。そんな理由で実家に帰ることにした。


9月21日

ようやく、実家に帰ってきた。

久しぶりの実家や〜と、はしゃいでいたのは場違いだった。


父が仕事から帰ってきて、

台所の空気が変わった…。


父「これから、どうするんだ」

私「東京に行く」


父の逆鱗に触れたみたい。


すっごく怒られた。

と言うより、また溝が出来た。


仕事を辞めてからの姿勢。

ハローワークに行くなり、履歴書を書くなり、面接に行くなり。

普通、仕事を辞めるって言うのは、次の仕事を見つけてからだよ。


お前の態度は、仕事をナメすぎている。


すごく怒られた。

こんときぐらいに


なんで、今日、静岡に帰ってきたんだ。

早く、東京に帰れ。仕事が決まるまで、静岡に戻ってくるな。

ここはお前の家ではない。


沖縄から帰ってきて、ふらふらしていた事も父の逆鱗に触れたようです。

今回は、母も相当怒っており、私の味方は誰一人いなかった。


そして。明日、京都に行くとは言えなかった。

下北の友人と、1泊2日の京都旅行を計画していたのだ。

ドタキャンするのは、さすがにマズい。だからと言って…。

大学に行って卒業証明書を貰ってくる。キャリアの職員さんと話をしてくる。

咄嗟に思いついた内容で、どうにか乗り切りました。


翌日は、父、母、2つ離れた妹、私の4人で朝食を取ったものの、私だけ空気みたいだった。

ごはんを食べる。でも、一言も話さない。

少しでも早く、この空間からいなくなりたかった。


静岡駅までは、バスで行った。

時間を調べていなかった。バスの間隔は、20分〜25分おき。

ちょうど来てくれたバスに乗って、新幹線の切符を買って、発車5分前にホームに着いた。

この電車を逃すと、友人との集合時間に間に合わなかった。

正直なところ、京都には行きたくなかった。

へたくそな嘘をついたけど、今は少しでも早く、東京に行って仕事を見つけたい。

その気持ちがまさっていた。

だから、京都の街並を歩いていても、頭の片隅には両親の顔が浮かんだ。

しっかり、大学には行ったよ。プロジェクトでお世話になった職員さんと話をし、キャリアでお世話になった職員さんと話をし、焦っていた気持ちを隠すように、進路の相談を乗ってもらった。卒業した身なのに、職員さんたちは私の話を真剣に聞いてくれた。本当に、心から感謝をしています。


京都で1泊し、翌日。

17時の新幹線で、静岡に帰った。

実家に着いたのは、20時頃。

そのまま、リュックサックに入るだけ衣類を詰め込み、下北の友人宅に行く予定だった。


でも。

静岡駅に着いたとき、母から電話が掛かってきて、

母「今日は遅いから、泊まっていけば」

私「お父さんに悪いから、大丈夫だよ」心の中では甘えたかったけど…

母「お父さんも、泊まるように言っているから」

私「……うん」

親に甘えてしまった。

どうして引き止めてくれたのだろう。

そう思いながら、静岡駅から実家まで歩いた。

靴を脱いで、家にあがるときの緊張感。自分の家なのに、入っちゃいけない感覚になりました。


父の姿が見えなかったので、ホッとした。


ただ、すぐに物音が聞こえ、

私「(心の中)父が来た…。逃げなきゃ」

と思いながらも、体が動かなかった。


父「帰ってきたのか」

父は酔っぱらっていた。

一昨日とは様子が違っていた。

お酒の力なのかもしれない。

笑っていた。

普通の父だった。


母「酔っているから言い方が優しいけど、お父さんは怒っているからね」

私「(心の中)分かっているよ…」


父と母。

そして、私の3人は話をすることになった。


私が、大学生から社会人になったとき、東京に就職したいといったことも。

今回、仕事が決まっていないのに、東京を選んだのも。

父と母は見抜いていた。

彼氏がいるからでしょ。と。

まさに、そうだった。


東京は嫌い。

でも、彼がいるから、東京で仕事をしたい。

それだけだった。


両親は続けて、こんな話をした。

「本気で、彼のことを考えているなら、そろそろ一緒になっても良いのではないか。

これからのことを真剣に話してみたら。

付き合いが長いし、一度、家に連れてきてほしい。

どんな人なのか知りたいし、みきのことをどう思っているのかも聞いておきたい。

もし、彼があまり乗り気じゃなかったら、みきも大人だし、そろそろけじめをつけなさい」と。


正直、怖かった。

これまで、彼に聞こうと試みたことがあった。

でも、上手く言えなかった。


ただ、自分自身、今後が不安なのは確かだった。

仕事が決まっていない身だから、あまり言えないけど…。


父も母も、24のとき、付き合っていた人と別れたそう。

私も、24。今度こそ。そう決心して、翌日、彼の家に向かった。

彼には話がある、とだけ伝え。

続きのストーリーはこちら!

49人生の岐路 / 決断

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