初めてのセックスはドブに捨てた、その前に真性包茎を野外フェラチオした。
大事にする必要性を感じなかったから。
「桜井さんはどうも男くさいよね。なんとも言いがたいんだけど無理して女をやってる感じがする」
大体ネットでモノを書いてるとネカマに間違われる。
スタッフをさせてもらってる激裏情報のオフ会では1/3の確立で
「桜井さんは男性だと思ってました・・・」
とも、リアル交流があって初めて女だと認識されることが多い。
ネットのこっち側にはおっぱい二つにまんこが一つで身体は女なのだが。
初めてのセックスって普通の人にとってはとても大切らしい。
処女喪失、童貞脱却。
相手を選ぶのに慎重なのは自分のステータスになるからということもあるだろうし、
心が通じ合った人としたいと思ったりするだろう。

初めてフェラチオをしたのは女子高生の時にナンパされたブサイクな男が相手だった。
顔に「JKまんこぶちこみてぇ」って書いてあるように見えたからブサイクに見えたんだな。
最初は不審者にしか見えなくてボーダー柄のメンズノンノを参考にして大失敗したいい見本だった。
「ねぇ、今暇?○○高? あ、違うんだ。ねぇ、映画見に行かない?」
ステータスにならねぇ顔だな、と思いながらも大事な時間を暇として無意味に流し続けていた私は暇だから付き合ってやるか、映画もおごりで見れるみたいだし。
その程度で考えてほいほいついて行った。
映画館はガラガラで、なんの映画を見たのかは覚えてない。
予告が終わり場内が暗くなるとブサイクはやけにべたべたと触ってきた。だから覚えていない。
なんとなく感動モノの映画だったはずだと思う。
にちゃにちゃと手を絡みつけてきては物の本で読んだような刺激を手に与えてくる。不愉快だった。
映画を見せろよ、そう思う私とブサイクの攻防は続くがストーリーが分からなくなったので防戦を諦めた。
承諾したと思ったのか。その先へと指をすすめる。不愉快な気持ちはより大きく募る。
「興奮しちゃった。」
いままでにちゃついていた手が私の腕を掴んで股間を触らせる。未知の暖かく固い物体。
もう断るのも立ち上がるのも面倒でチャックを緩めたブサイクのソレを握ったらつるんとしていた。
今度は頭を寄せてくる。口の中に舌をねじ込まれ吐き気がした。
「しゃぶってよ」
もう私は喋ることもやめてしゃぶってやった。
なぁ、されたいのはコレだろ?犯された気分の分だけ辱めてやりたくなった。
すぐに頭を離される。だめ、出ちゃうから。
あっそ。と興醒めしてストーリーもへったくれもない映画が映し出されたスクリーンを眺めエンドロールが流れる前に
「もう帰る」
とだけ行って駅に足早に向かった。私じゃなくていいんじゃん。クソつまんねぇ。
改札までブサイクはついてきて見送り際に
「ねぇ、もしかして処女?」
と、かましてくれた。寝言は寝て言え。ピッチピチの15歳処女だっつうの。
また会おうだの叫んでいたがブサイクから人外の生き物になって人外のモノを触って舐めた。
面白かったのはその反応だけ。他はいつぶん殴ってやろうかイライラしながら時間が過ぎるのを待っていた。
性的なものってこんなにもくだらねぇもんなんだな、と思ったけれど一つだけは楽しめそうな所、そして自分が処女であるコンプレックスも手伝い次の週にはヨジババって名前の掲示板、今で言えば出会い系、そこで相手を見つけて、やっぱり映画に行こうって誘い出されて処女と呼ばれるモノはドブに捨てた。
捨てれば何か入ってくるという世の中の流れでもあるのだろうか。あると思う。
それからは狂ったように掲示板で男を漁り漁られクラスメイトと体験人数を競い、場数を重ねていった。
愛で満たされて幸せだなんてセックスには縁がなくなったけれど、生きづらい青春時代をなんとか生かしてくれるのはセックスと学校の成績だけで、私だけの生きる糧はセックスでしかなかった。
ヤリマンになったキッカケだ。
著者の桜井 和泉さんに人生相談を申込む
著者の桜井 和泉さんにメッセージを送る
著者の方だけが読めます