死闘! 異形物体との壮絶なる攻防戦!! 前編

扉を開けて、部屋の中に入ると同時に、何かがもの凄い勢いで一緒に入り込んで来た。




不吉な予感がする。。。




灯りのまだ点らない部屋の奥で、カサコソカサカサカサコソ。




と、この世のモノとは思えない音がする・・・




嫌だ。頼む! 頼むから、まだ見ないうちに、そっと外に出て行ってくれ!!




それがお互いのためだ。。。




という願いも虚しく、シーンとした静けさ。




帰ってきたばかりの蒸し暑い部屋にも関わらず、背中には寒い何かが走る・・・




静寂を破るように、「おとーさん、なにぃ~?」




父の緊張感を察してか、敏感な娘が問いかけてくる。




そうだ、オレは一家の家長として何とかこの危機を乗り切らねばならぬ。




勇気を振り絞って、恐る恐る目の前の部屋に近づく。




真っ暗な部屋の中で異様に蠢く物体。




(ぎゃぁ◎▲×■@@@!!!!)




娘にさとられぬよう、心の中のみで叫ぶ。




間違いない、あれは、オレが大嫌いな、八つの目を持ち、腹で息をし、

胸から左右4本ずつはえる足には節が存在するヤツだ!!!




お願いだから、このまま元来た場所に帰ってください。




節足動物門鋏角亜門クモ綱クモ目に属する下等動物に




動物界脊椎動物門哺乳綱霊長目真猿亜目狭鼻下目ヒト上科ヒト科ヒト属ヒト種に属するオレ様が




頭を下げて懇願するが、ヤツにはその気がないらしい。





やはり闘わねばならないのか・・・




覚悟を決し、アイテム“フロアワイパー”(攻撃力3)を装備する。




(※1)

ドン! ドン!


音を立てて威嚇してみる。


反応無し。。。 


もう一歩、近づき、ドン!!! 


 ウ”シ”ャ”ァ”ぁ”ーーーーー!!!!!!”””””” 


ものすごい勢いで、直径2メートル(当社比約10倍)の異形の物体が迫り来る!!! 


(ぎょへぇ××◇▲×■○○@!!!!) 


オレの後方に回り込み、攻撃の機会を不気味に窺っている。。。 


頼むから、家から出て行ってくれ! 

(※1)を繰り返し×5 




埒があかないので、もうどうにでもなれと玉砕覚悟で、突く。




 ウ”シ”ャ”ァ”ぁ”ーーーーー!!!!!!””””””




(うぎょへぇ××◇▲×■○○@!!!!)




隙間に入り込む。




おやっ?




近辺をガンガンドンドンとフロアワイパー(攻撃力3)で叩いてみるが反応がない。




きっと、その隙間は外に繋がっていて我が家から驚異は去ったに違いない。




と、無理矢理現実放棄精神崩壊支離滅裂。




「もう大丈夫だ、きっと・・・」




しかし、これは単なるプロローグに過ぎなかったのである。。。




くづつ。 

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