実家に僕と父親と僕の友達が住んでいた話

4DKの古い家に引越した

もろもろあって、20年近く住んだ家を手放し、近くの古い家に引越した。間取り的には4DKといったところだろうか。ひょっとしたら4Kかもしれない。一階にキッチン、トイレ、お風呂、そして6畳と4畳半、二階にも6畳と4畳半。こんな間取り。僕は二階の6畳を取り、父親は一階4畳半、妹は一階6畳をそれぞれ自分の部屋とした。間もなく妹は結婚し、しばらくはそのままそこに住んでいたが、やがて家を出ていった。父親と僕の二人暮らし。部屋が余ってしまった。


一人目の友達

ちょうど大学をみんなが卒業する時期。大学の友達が東京のとある会社に就職することが決まった。僕らは神奈川の大学だったので、「友達」は大学近くの神奈川某所に住んでいた。東京の会社に就職が決まったので東京に引越したいが、お金もないし、お前の家に住んでもいいか?というオファーを受けた。まぁ部屋も余ってるし、いいよと返事をした。その友達はこないだまで妹が使っていた一階6畳に住むことになった。

当時僕はカラオケ屋さんでのバイトをちょっとだけするくらいのダメな毎日を送っていた。夜11時になるとテレホーダイに接続し、朝8時までインターネットに明け暮れて、そして寝る。そんな生活。なので朝出社して、夜帰ってくる友達とは全くのすれ違いで、また階が違うこともあり、ほとんど会うこともなかった。まぁむしろその方がお互い気楽で良い。やがて、一年経たないくらいで友達は我が家を巣立っていった。


二人目の友達

また父親と僕の二人暮らしになった。父親は4畳半の部屋から6畳の部屋に移転した。そんなある日、他の大学の友達から連絡がきた。お前の家の近くのお店で働くことになったので、部屋を借りるまでちょっとの間、住まわせてくれないか?というものだった。彼は大学卒業後、なぜか料理人を志し、飲食店で働いていた。そして僕の家の近くのお店で新たに働くことになったようだ。一階6畳の部屋は父親の部屋となってしまったし、少しの間だというので、二階4畳半に住んでもらうことにした。


完全に住み着いた「二人目の友達」

その頃僕は新百合ケ丘の会社でWebデザイナーとして働いてた。なので午後からお店に行く彼とはすれ違い。休みの日も違うので同じ階にいながらほとんど会うこともなく、お互い過ごしていた。職場も近く、家賃も激安(ちょっとだけ貰っていた)、干渉も全くない。彼にとって最高の寝場所であった。部屋を探すそぶりも無く、時は過ぎていった。最終的に彼の4畳半には冷蔵庫が置かれ、また電話線を別途引いて、インターネットをしたりとかなりカスタマイズが進んでいた。


突然の一人暮らし

新百合ケ丘の仕事を辞め、再びフラフラした生活を送っていた僕。なんとなく昔のバイト先である半蔵門の会社にお世話になりながら「この先どうなるんだろう...」と思っていた。そんな折り、カラオケ屋時代の友達から「仲間と会社作ったんで手伝ってくださいよ」というオファーをもらった。悩んだあげくその会社に加わることになった。その会社ではみんな毎晩遅くまでオフィスにいるので「これは近くに引越さないとつらい」と思い、急遽実家を出て、会社近くに一人暮らしすることに。オフィス隣の不動産屋に行き、条件にあった物件間取り図をいくつか見せてもらい、その中の一つが良かったので、内覧もせずに決め、すぐに引越した。父親と友達には「僕、引越すんで、あとは適当に」と告げて家を出た。


「友達と僕の父親」という生活

さすがにあいつも僕がいなければ気まずくて引越すだろうな。そんなことを思いながら会社近くでの一人暮らしをスタートさせた僕。しかし、実家の状況は全く変わらず時は流れていった。話しを聞くと、友達は僕の父親とたまに家で酒を酌み交わしたりしてたらしい。もはや父親の状況などを僕は友達に聞くようになった。なんだかよくわからない状況。友達も父親も無頓着というか何と言うか。

僕が家を出て1年ちょっと。僕は突然結婚した。実家に帰り、父親と、そして友達に報告した。その後も彼は僕の実家に住み続けたが、僕の結婚から半年後くらいにようやく僕の実家を出て、一人暮らしを始めた。彼は今年、ようやく自分のお店をオープンさせた。家賃を節約して貯めたお金で(それだけじゃないけど笑)。


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