双子の姉なっちゃんの話【少し不思議な力を持った双子の姉妹が、600ドルとアメリカまでの片道切符だけを持って、"人生をかけた実験の旅"に出たおはなし】
ふたりともいっぱい泣いた。
気持ちはずっと同じだった。
まぁちゃん
人生なんて自由なのに、誰があの頃みたいにワクワクして生きちゃダメって決めたんやろう?
そんなの自分で選べばいいんよね。
そんなの自分で選べばいいんよね。
ぐずぐずのまぁちゃんが言う。
まぁちゃん
ねぇなっちゃん。
もう一回あの頃みたいに一緒にワクワクして生きてみない?
もう一回あの頃みたいに一緒にワクワクして生きてみない?
まぁちゃんの提案に私はすぐ大きく返事をした。
「もう一回あの頃みたいに一緒にワクワクして生きてみない?」
震えるくらいワクワクする言葉だった。
うん。うん。うん。
何度もうなずく。涙が止まらない。
それは小さい頃からの二人の夢だった。
ずっと、そういう風に生きたらダメだと思っていた。
満天の星空の下で、福岡と東京をつなぐその電話は
私たちの、本当に生きたい人生を思い出させてくれた。
それは、一緒にワクワクして生きる。ただそれだけだったんだ。
決意
この3日後、私は辞表を提出した。
先の事は何にも決まっていない。ただ指標は「ワクワク」することだけだった。
そこからふたりの人生は、予想以上に大きく変わっていく。
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