初めて家族を失って思うこと

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先日、祖父が亡くなりました。


これは自己整理というか思うままに書きたい気分なので、

まぁ色々綴っていこうかと思います。



僕にとっては初めて家族を失う経験だったので

なんとも言えない気持ちです。


7、8ヶ月前に地元の病院に入院をすることになり、

今年4月から東京に出ていた僕も月一回は地元に帰っているので

何度かお見舞いにいくこともありました。


大抵お見舞いには母と行くんですが、

母はなぜかいつも帰り際に

「ほら、握手しなよ」


と、じいちゃんとの握手を勧めてきました。


(いや、別にいいし)

と思いながらじいちゃんと握手をしていましたが、その度いつも思うのは

じいちゃんの握力は強い ということ。


ずっと農家をしていて、田んぼや畑をつくっていたじいちゃん。


数年前から身体がきかなくなって

近所の人に田んぼを任せるようになってからずいぶん時間が経つのに

それでも力強く感じるじいちゃんの握力は

何十年もじいちゃんが農家として生きてきた証なんだろうなぁと思いました。



11月3日の23時半ごろ、

実家に住んでる妹から電話がありました。


取り込んでいたので出られず

LINEで要件だけ教えろと伝えると、


「じいちゃん亡くなった」


との事。


まぁ、その2日前くらいに病院から

「じいちゃんの体調が悪くなってる」って連絡が

実家に入っていたと母から聞いていたので

正直なんとなく、電話があった時点で予想はできた文面でした。



前々からそろそろか、と思っていたし、

そういう時が来たというだけの話。


LINEを見たその時は「まぁしょうがないか。」と思っていましたが、

正直なところ「マジか・・・」という言葉がつい口から漏れていました。




翌日の夜、僕は実家に到着しました。


玄関を上がるとそこには祭壇ができていて、

祭壇の前ではじいちゃんが顔に白い布をかぶせられていました。


線香をあげようとじいちゃんに近づくと、


「数カ月ぶりだけど、おじいちゃん病院から家に帰ってこれて良かったねぇ」


なんて母は言いつつ、じいちゃんの顔にかかった布をよけました。



そうして見えるじいちゃんの顔は本当に今すぐ目を開けてしゃべりだしそうで、

うたた寝をしているんじゃないかと疑うほど自然な表情をしていました。


「まぁ、よく生きたんじゃないの?」


なんてスカして言いながら

僕はしばらくじいちゃんの顔を眺めていました。




・・・大っ嫌いだったじいちゃん。


ばあちゃんとお父さんとも仲が悪く、

じいちゃんの話し相手はお母さんだけ。


お父さんはいつも仕事で家におらず、

僕が小さかった頃のご飯はじいちゃん、ばあちゃん、お母さん、兄、僕の5人。


そんな時、僕がお母さんに話を聞いてほしくて声をかけると

いつも後追いでお母さんに話しかけるじいちゃん。


お母さんも、嫁という立場だからか気を遣って

僕の話には返事もせずにじいちゃんと話をする。



「ねぇ!」


「お母さん!」


「ねぇ!!!」



子どもだった僕が大きな声で何度呼びかけても、

お母さんは「ごめんね」という表情で一瞬こちらを見るだけで

いつも僕の話を聞いてくれませんでした。


そんなのが毎日毎日、そして何年も続いたので

いつしか僕はじいちゃんがしゃべりだすと黙りこむようになりました。


(どうせじいちゃんが話すときは、オレの話なんて聞いてくれない)


そうしてどんどんじいちゃんが嫌いになり、

嫌いなところばかり探し、出来る限り関わらないようになっていきました。



しかし、そんな事はお構いなしなじいちゃんが僕に言うことといえば



「お母さんに迷惑かけるんじゃない!」


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