第12話『【第2章 ついにうつ病を発症する】 うつ病前の僕の状況』 大手企業で重度のうつ病を発症し、里帰り出産の妻から離婚され、約一年間自殺願望の消えなかった僕に深い愛情で接してくれた両親のおかげで、うつ病克服専門心理カウンセラーという天職に出会えた話

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前編: 第11話『社会人3年目の結婚』 大手企業で重度のうつ病を発症し、里帰り出産の妻から離婚され、約一年間自殺願望の消えなかった僕に深い愛情で接してくれた両親のおかげで、うつ病克服専門心理カウンセラーという天職に出会えた話
後編: 第13話『夫婦ゲンカの嵐』 大手企業で重度のうつ病を発症し、里帰り出産の妻から離婚され、約一年間自殺願望の消えなかった僕に深い愛情で接してくれた両親のおかげで、うつ克服カウンセラーという天職に出会えた話

この頃の僕は仕事からも人間関係からも逃げ腰になることが多かった。立ち向かいたくない。でもどちらからも逃げるわけにはいかない。戦わなきゃいけない。これは戦争だ。そんな切羽詰った心境だった。仕事は納期と量と責任とがどんどんと膨れ上がり、僕の健康を蝕んでいった。





仕事が嫌で嫌で仕方がなかった。仕事で泣くほど辛い思いをした。逃げ出したかった。実際心の病で休む人や、体調を崩す人が多かった。それは会社全体としても問題になっていた。それでもまわりはみんながんばって働いている。それなのに、うつになる人とならない人にわかれていた。僕は完全にうつになる側の人だった。結果がそれを物語っている。





この頃は特に人間関係に悩んでいて、心理カウンセリングにも行っていた。会社が斡旋してくれているところは、話は親身になって聴いてくれるが、特別何かをしてくれるわけではなかった。いわゆる傾聴カウンセリングというやつだ。それで体調が良くなる人もいるが、僕は具体的な解決方法を教えて欲しかった。


結局、そのカウンセリングルームは合わないということで、個人でやっている、別のカウンセリングルームに通った。そこは念入りにホームページを調べ、信頼できそうな人だと思ったので、思い切って申し込んだ。





そしたら、認知行動療法や運動療法、栄養療法などを教えてもらった。実際にセッション(ロールプレイ)もやってもらい、先輩との人間関係を解決するワークも行なった。それをやったときは、本当にいい気分になって問題が解決したかのように思えたが、現実は全然かわらなかった。それはカウンセリングに問題があるというより、僕のあり方の問題だった。僕の意識が変わらなければ、いくらカウンセリングと言えど、僕の状況を変えることはできない。しかし、自分でもどう解決したらいいかが全然わからなかった。


そうして、僕の会社生活は進んでいき、仕事はどんどん苦しくなる一方だった。楽になるどころかさらに苦しくなった。





僕は幸せになりたかった。仕事をしたいんじゃない。幸せを感じたいんだ。ただそれだけだった。そこから、成功と幸せのワークショップに行ったり、幸せになるためのセミナーに行ったり、自分を好きになるためのセッションに行ったりした。





でも、どれを受けても、今の状況が改善しない。それどころか悪くなる一方だった。今思えば、自分で自分を火の車にしていたかもしれない。もっと、上司に相談するとか、仕事の負荷を減らしてもらうとかいう選択をすればよかった。しかし、人に甘えることは許されないという信念があったため、1人でがんばってしまった。結局1人相撲をとっているだけだった。





そうして僕は会社の人に相談することもなく、自分の状況をどんどん悪くしていった。泣きながら仕事をし、胸が締め付けられながら働いていた。周りの環境の影響もあり、弱音を吐くことは許されなかった。なぜなら、僕よりももっと苦しい立場の人もいたからだ。彼らのことを思うと、自分だけ甘えることにすごく抵抗を感じていた。自分だけ逃げるような、そんな気分だった。



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