起業家について

大学では、私はお金を持っていませんでした。ブラッド·ピット見たいな男前でも無く、ジャッキー·チェンというほどでも無かった。女性を口説くためのスポーツカーも持っていませんでした。私は、ただのアメリカの大学で留学している貧しい学生でした。周りのアメリカ人のほとんどは、両親からプレゼントされた新車や、兄弟からの中古を持っていました。週末になると、あるカップルがコンバーチブルの車でロサンゼルスの町に出かけるのを、後ろからその姿を羨ましそうに見ていました。
私は、車が無かったからといって、大学での青春時代を諦めたわけではありません。世界中で有名なサッカー選手であるリオネル・メッシは、こんな言葉をあるインタビューで言っていました。“あなたが持っていないものを数えるな、持っている物を数えろ”。メッシ選手は、小さい頃に彼の成長を妨げる病気にかかり、大変な治療と苦労を経験しました。現在、彼の身長は169cmと、決して高くは無いのです。彼は、自分の弱い部分をカバーするため、自分の強さであるスピード、敏速さ、テクニックに集中しました。人は与えられた環境、大学のキャンパス、サッカー場、またはビジネスの世界であっても、焦点は自分が持ってない物じゃなく、自分しか持ってないものにフォーカスするべきなのです。
これは私の実話ですが、私は大学時代にある一年生をデートに誘ったことがあります。私は、どのように周りのアメリカ人の男子生徒と勝負できるか考えました。車も無かったですし、大学でのアルバイトの時給は7.25ドルで少なかったですし、アメリカ人の女性は私の名前を発音することさえできなかったのです。周りと競争するのでは無く、自分自身との勝負にしようと決めました。私は、彼女をパサデナの町で素敵なレストランに連れて行くのでは無く、自家製の日本の料理を食べさせようと彼女を大学の寮に招待することにしました。
その日は、忙しい一日でした。男子生徒の友人の力を借り、寮で`堂本ハウズ`と言う半分冗談な名前を付け、自分のレストランを作りました。場所は、私の親友の部屋のバルコニーに決め、いくつかの寮の仲間の助けを借り、私達はリビングからバルコニーまで、テーブルや椅子を持っていきました。クリスマスライトも借り、外の手すりを白の光で飾りました。テーブルの整理も一からやり、自分でテーブルクロスを広げ、プレートや器財、ワイングラスを使って飾りました。最後に仕上げとして、ステレオシステムを設置し、ソフトジャズをバックグラウンド音楽として流しました。
ここまで来て、食事は中華の持ち替えりには出来ませんでした。頑張って母親の豚カツのレシピーを使い、サラダ、メイン(豚カツ)とアイスの3コースの夕食を作ることができました。彼女が寒がらないように食事を待っている間に熱いコーンスープも作ってあげました。
夕食は無事完成し、彼女とゆっくりと過去のことや、今までの大学の経験など未来の希望を語り合いました。その後、私は彼女の寮まで一緒に歩き、楽しい時を一緒に過ごせた事を感謝しました。お金も車もありませんでしたが、ちょっとした手助けと勇気で、私達は、思い出に残る時間を過ごせる事ができました。
なぜこの話が起業家に当てはまるかといいますと、最高のアイデアや発見は以外な場所に有るからです。
スタンフォード大学で、ある実験が行なわれました。教授がクラスをいくつかのグループに分割し、彼らには約2時間の時間制限と現金5ドルを手渡されました。一番お金を稼げたグループは、見事に5ドルのうち、一ドルも使わずに成功したのです。彼らが使ったのは人材、そう、自分たちでした。時間がない人の代わりに長い行列に並び、それに対して現金を貰ったのです。
貧しい自分が大学で学んだように、起業家は財務力、マーケティングの力でも、ネットワークの品質だけでなく、まず自分たちは何ができるのかということ、自分たちにしか出来ない事に集中することが大切なのだと思います。

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