入社式

窓のブランドがカタカタと鳴っている。
新入社員たちは、時間を過ぎても誰も現れない空間で、じっと黙っていた。ただでさえ、異常なスタートだった。誰も何も話さない。しかし、待つしかない。
ほどなくして、入社式が始まった。
司会が、社長は忙しくて来れないと言った。
静かな、緊張がはしった。
その後に続く、会社の役員の挨拶に、新入社員は静まり返った。
「今まで、私は人材を大切にすることが会社にとって最も重要だと信じてきましたが、今回のことでそれは間違いだったかもしれないと思いました。」
と、言った。
ブラインドは、相変わらずカタカタいっていた。

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