シンデレラ症候群

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私は、物心ついた時から 自分に対して(特に容姿)に大きなコンプレックスを持っていた。


◯もっと痩せていたら…

◯もっと目がパッチリしていたら…

◯もっと鼻が高かったら…

◯ニキビが無かったら…etc

挙げだしたらキリが無い。


容姿で人気者になれないなら、人を面白可笑しく笑わせて人気者になればいい‼︎

基本的に考え方がポジティブな私は、そう考えた。


昔のアルバムを広げると、変顔ばかり(しかも かなり強烈)の私がたくさん現れる。

まるで本当の自分をひた隠しにするピエロのようだった。


本当はいつだって可愛くなりたかった。

でも、こんなブスな私がそんな事を思う事自体が恥ずかしいと思っていた。

本当に人生に行き詰まっている人ほど、「私 今辛いんです。」と言えない状況に似ている。


昔から友達は多かった。

先輩にも恵まれたし、後輩からも慕われた。

小学生の時に、イジメにあったこともあるけれど、今となってはお互い笑い話。

基本的に人間関係であまり悩んだ事はなかったと思う。


ただ、恋愛はそうはいかない。


年頃には、たくさん恋もした。

憧れの野球部の先輩。

いつも遊んでいたかけがえのない男友達。

恋をしたら、誰でも振り向いてもらえるようにキレイになりたいと思うのは当然だ。

それでも、怖くて その言葉を口に出す事が出来なかった。

心の奥にある呪いに似たコンプレックスがいつだって邪魔をした。


《どーせ私はブスだから》と。


私が東京に闇雲に憧れていたのには訳がある。

キラキラしたこの場所には、きっとシンデレラになれるチャンスが眠っていると思っていた。

現実には、魔法使いのおばあさんなんていないけど、私を知らない未知の場所でならカッコつけずに魔法の呪文を唱えられると思ったのだ。



《キレイになりたい》

簡単な事じゃん!って他人は笑うかもしれないが、私には途方も無く難しい事だった。

そんな事に無頓着なフリをしてきた「過去の自分」をみんな知っているからこそ、キレイになるための努力をする事が恥ずかしかった。


みんなの読んで良かった!