七五三撮影と、ダウン症と、胎内記憶(中間生記憶)。
私は、一般のファミリーに出向いてドキュメンタリー同行撮影する出張カメラマンです。
先日神社にてダウン症のお子様を持つファミリーの七五三の同行撮影をさせていただきました。
以前「かみさまとのやくそく」自主上映会を開催したのですが、参加されたママさんが
「ぜひうちの子の七五三撮影を!」と声をかけてくださったのです。
私を選んでくださってありがとうございます。
ママさんから 前日にいただいたメールです。
娘には私が着た着物を、私も譲ってもらった着物を着付けを習って明日着ようと思います。
私自身の話で恐縮ですが、最近あれこれやり過ぎてちょっぴり毎日余裕なく気持ちもゆったりできてなくて、でも、せっかく七五三やろうって想像して、準備したからって、しいれいさん含めてみんなに協力してもらって迎える明日です。
娘も難しい年頃ではりきって着物を着てくれないかもしれません。
それでも、大切な娘の成長とその成長をサポートしてくれている家族に、そして頑張っている私に感謝の1日、節目の1日にしたいと思っています。
写真を依頼していてなんですが、私は何故か、写真を撮ってもらうのが苦手なんです。
いろいろ書いてしまいましたが、どうぞ、明日はよろしくお願いします。
子育ての日常の中で、七五三をするということはとてもたいへんなことなのだ ということ。
改めて、身が引き締まりました。
ママさんは、この日のために着付を習って・・・すごいです!
そして3歳の妹ちゃんは、ママから譲り受けた着物を着て髪は琉球チックに結ってあって、
とってもかわいかったです。
そして、一番の拍手ものは、
「頑張っている私に感謝の1日、節目の1日にしたいと思っています。」
っていう一文。
七五三は、がんばっているママが自分自身にお祝いをする日なのだということ。
とっても共感します。
ご自分で着付けされた着物、とっても似合っていて綺麗でしたよ~。
大学時代に、ダウン症キッズのキャンプ同行をしたことがありました。
驚いたのは、ダウン症を持つママ達はみな、超!エネルギッシュだということ。
そして、明るい。
以前私は、この記事を書きました。
先日、この記事をYahooニュースで取り上げていただいて
ものすごいコメントがつきました。
ネガティブコメントも。
「そんな障害は生易しいものではない。」
現に今日、2時間の同行撮影だけでヘトヘトになった自分(>_< )
現実は、もっと厳しく、
そんな美談には到底済まされない壮絶な日々だということを
今日私は、身をもって強烈に体感しました。
でもね、私はやっぱり。
それでもなお、障害 を持ってきた子はとてつもないチャレンジ魂があるということ。
(「障がい・障碍」という表現に違和感なのであえて障害)
そして、その子は親を選ぶ時に
その果敢な人生を歩むに耐えうる親を
選んで産まれてきた ということ。
私は、その仮説を信じています。
今日のファミリー。
何も知らない私が 軽々しく語ることは慎むべきなのかもしれないけれど。
でもきっと、その「障害」・・・
というか、その「宝箱」は、
持ってみたものにだけ分かる
苦労と喜びが詰まっているのだろうな
って、そんな風に思いました。
ほんの2時間の密着撮影だったけれど、
そしてそれは、一見子ども達に翻弄されているかのようだったけれど。
ご家族にとって、それは本当に、本当にとてもスペシャルな喜びの一日なんだ
ということ。
私はカメラ越しに、そんなご家族の姿を見ていました。
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