それは「心に風邪を引いた」ことから始まった⑥

うつ病だという烙印

家族は「怠け者がなる病気だ」と一蹴して

甘えを許してはくれなかった。

(心配しすぎて厳しいことを言うのがうちの家族の特徴だ)

毎日、上司から仕事のTELがあって

「あれはどうなった、これはどうしたらいい」と。

頼ってくれるのは嬉しい限りだが、診断書を提出した途端何も言わなくなった。

「別れるわけじゃない」という彼のひとことにすがって

毎日何回も電話して、メールした。

「ウザいと思われるかも」なんて、冷静な判断はできなかった。

ひとりで部屋にこもって、何もすることがない。

というより、やる気もないからぼーっとしているって感じだった。

自分にとって「うつ病」という烙印を押されたことが

かえって病気をひどくさせている気がした。


本はダメでも軽いものならいいよと許可をもらって

買った雑誌は広告に至るまで隅々読んでいた。

そこで見つけたのだ。

「電話カウンセリング・占い 1分〇〇〇円」という広告を!

誰とも話さない日々で退屈していたこともあって

「TELしてみようかな」と。

決心するまで1週間毎日迷ったが

「よしっ」と思ってTELをしてみた。

受付を済ませ、待っていると

「今日はどうしましたか?」

と優しい声。

自分の置かれている状況や不安をひとしきり話すと

とても安心して穏やかな気持ちになった。

タロットカードとカウンセリングで、受話器の向こうの先生は私の孤独をやわらげてくれたのだ。

単なる未来予測のような占いという感じではなかった。

どちらかというとセラピーに近いもので、

占いとは違った感覚と生まれて初めて出会った気がした。

ひとりで孤独と病気と向き合っていた私にとって

救われたという思いがしたのだ。

それが、タロットカードとの新鮮な出会いとなる。

そして、この日を境に電話占いに依存することになるのだ。つづく


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