【Part 4】「とりあえず、統合失調症患者になった自分が語る、26歳の人生。」~大学3年生編~

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 と、腰を抱き締めだした。








 自分は素直になれなくて、








くわばら
「酒臭ぇ!飲みすぎだわ!!離れろ離れろ!」









 本当は、離れてほしくなかった。








 自分は、「劇作家・エッセイスト・パフォーマー」という肩書きを名乗っている。








 演劇ボランティア部でも同様、演劇と言うのは、舞台を降りてからが、スタートなのである。








 自分がどのような劇作家、パフォーマー(役者)になるのか、本当に楽しみである。とりあえず、一番最初に稽古場に来る、遅刻をしない演出家になろうと思った。それが、夢実現の第一歩だと思った。酒臭い人のにおいをかぐと、彼女の事を思い出す。



 ちょっと、言いすぎてごめんな。俺、あんた以上の演出目指すわ。




・忍び寄る「シューショクカツドウ」


 今になってみると、なぜ、シューショクカツドウを大学三年生から始めなくてはいけないのか、甚だ疑問がある。








 時期が早いとか遅いとかの問題ではない。








「シューショクカツドウ」と言うもの自体、やる意義があるのか。今の自分にはわからないからだ。








 当時の自分からは、考えられないような発言をしている。








 そこを自覚しながら、当時の自分を振り返ってみる事にする。








 大学二年生までに、必要な単位を取っておいて、大学三年生と四年生は、卒論とシューカツに充てなければならない。それ以外のルートを考えることが出来なかった。








 東京に住みたかったために、東京で就職しなければ、生きる意味、生きる道が無いという極端なところまで、意識は向いていた。








 藍はなみさんという、知り合いがいる。彼女の書いた「シュークリームとカツ丼」という短いエッセイを、ネット上で見たことがある。






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