【Part 4】「とりあえず、統合失調症患者になった自分が語る、26歳の人生。」~大学3年生編~
「家族と食事に行くので、稽古に出れません」
と、平気で言う、主役級の役者。
「自分、この役をやりたくてやったんじゃないんですよね~」
と、口走る、主役級の役者。
自分は、
「やりたくても、やれない人がいるのに、そのような発言は許せない」
と、口走り、走り、絶叫した。
主宰者の男の人が、なだめてくれた。二度目だ。
怒りのボルテージが、MAXになっていった。
なんとか、冷静さを取り戻し、部屋に帰った。
ピンスポットが原因でいざこざがあった、恋愛戯曲の主演女優に電話をした。
「本当に、あの時、勝手なことやってごめんな。」
人は、自分にやられた経験が無いと、実感がわかないものだ。と、同時に、人は、いざこざが無い限り、「ただの人」になってしまう。当たり障りのない人間関係なんて、自分には興味が無い。
その分、傷つくし、情緒不安定になる。でも、千田琢哉が述べているように、こう言った、人と人との繋がり合いのアナログ化のために、デジタル化が進んでいる。と。
ぶつかり合う事に、おびえないでほしい。本当の意味での、「ぶつかり稽古」を重ねてきた自分が言う。折衝は仕方が無い。殺生まで行ってはいけないが。
・追記 その「やりたくてやったんじゃない」と発言した役者と、小田急の町田駅で偶然に出会った。卒業する前の出来事だった。自分は即座に、「あの時は、言い過ぎてごめんな。」と、わびの言葉を入れた。その男子生徒も困った顔をしていたが、これで、お互いいがみ合いなしと信じたい。何度も書き記すが、人生は、「謝ったもん」勝ちの、「キレたもん」負けのしくみになっている。
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