第16話『約1週間後からは徐々に回復』 大手企業で重度のうつ病を発症し、里帰り出産の妻から離婚され、約一年間自殺願望の消えなかった僕に深い愛情で接してくれた両親のおかげで、うつ病克服専門心理カウンセラーという天職に出会えた話

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前編: 第15話『元奥さんの優しさ』 大手企業で重度のうつ病を発症し、里帰り出産の妻から離婚され、約一年間自殺願望の消えなかった僕に深い愛情で接してくれた両親のおかげで、うつ病克服専門心理カウンセラーという天職に出会えた話
後編: 第17話『約3週間後から趣味に没頭するようになる』 大手企業で重度のうつ病を発症し、里帰り出産の妻から離婚され、約一年間自殺願望の消えなかった僕に深い愛情で接してくれた両親のおかげで、うつ病克服専門心理カウンセラーという天職に出会えた話

○約1週間後からは徐々に回復



 ずっと動けないまま、約1週間が過ぎた。この1週間は、本当に地獄だった。腕や足を動かすのも、一苦労だった。





 しかし、約1週間が経って、薬が効いてくると、徐々に動けるようになってきた。ベッドから起き上がることができ、少しずつ家事に参加できるようになっていった。


 始めは、簡単な掃除や洗濯などをし、だんだん慣れてくると、買い物や料理など、少し難しい作業にチャレンジした。最初はあまりうまく作れなくて、意気消沈していたが、彼女のサポートもあり、徐々に料理もできるようになっていった。





 僕が太陽の直射日光を浴びたのは、約3週間が過ぎた頃だった。久々の日光浴はとてもすがすがしかった。3週間も家に引きこもっていると、外に出るというのは、怖さもあったが、無事に玄関前で日光浴をすることができたのでよかった。





 約3週間経つと、徐々にうつも和らぎ、テレビを見たり、マンガを読むことができるようになっていった。そのときはあまり内容が頭に入ってこなかったので、なんとなくで、流し見をしていた。東日本大震災で日本が危機に陥っているときに、僕はうつになってしまって、何もできないことがすごく残念だった。元気があれば、ボランティアに参加してもいいと思っていたが、それも叶わなかった。人のことよりも、自分のことで精一杯だった。





 3週間が過ぎた頃は、少し散歩もするようになり、徐々に体を外の世界へ慣らしていった。話し相手は、彼女しかいなかったが、それで十分だった。ペットのゆうちゃんに話しかけ癒してもらっていた。猫だけど。





 ただ、うつの症状は少し回復してきたとはいえ、まだまだ僕を苦しめていた。不安・恐怖・焦り・自己嫌悪などの感情が瞬時にやってきて僕を苦しめる。本当にうつになったことを後悔した。こうなる前に、なにか手があったんじゃないかと思えてならない。しかし、うつになってしまった今となっては、どうすることもできなかった。


 でも、薬と休養のおかげで、休職当初よりは、症状はマシになっていた。回復したとは思えなかったが、結果から見てみると、徐々に回復しているようだった。うつにさいなまれているときというのは、回復しているかどうかわからない。うつの波にのまれてしまっているのだ。





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