生と自殺の間に架かる橋

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自分の言うことに あなたが耳を傾けてくれたからだと














私にとって 自殺は単に職業上 関わっているだけではありません 個人的な問題でもあります






私の祖父は 服毒自殺で亡くなりました そうすることで 祖父は自らの苦しみに 終止符を打ちましたが






一方で 私は祖父について知ることが できなくなりました これこそが 自殺の結末なのです






自殺者や自殺志願者の多くは 他人を傷つけようと 考えているわけではありません 単に自らの苦しみを終えたいだけなのです






これまで私は 橋周辺で数百人の 自殺志願者に対処してきましたが






直接携わった事件のうち 自殺の引き止めに 失敗したのは たった2人だけです






しかし 2人というのは多すぎます






一人はジェイソンです もう一人の男性と私は 1時間ほど話し続けました






彼は3回にわたって 私に握手を求めてきました








最後の握手の際に 彼は 私を見つめながらこう言いました






悪いんだが 俺はもう行かなければならない と












そして 彼は飛び降りました 本当に 本当に 悲惨な出来事です






PS 



日本では 1999年以降 


毎年 3万人以上の人が 


自殺をしています。 


これは 先進国の中では トップクラスに悪い数字です。 



今日も ニュースを見ていたら 


高校生が学校で自殺をしたというニュースがやっていました。 


なぜ こんな悲劇が続いてしまうのでしょうか 


僕は 何人も 自殺者をなくす活動をしている人を知っています 


行き場を失った人たちに場所を提供しているお寺の住職の人や


 悩み相談をボランティアでやっている人 


署名活動をしている人などなど 


これら 個人の活動だけでは やはり限界が あります。 


国が動かないと 根本的には解決しないのでないでしょうか。



3万人も亡くなっているのに  これを異常なことだと 


だれも 思わないのでしょうか


しかし この数字も ウソだと言われており 


実際は その倍以上の人が自殺をしています。



たしかに 最近は減少傾向にあるようですが 


それでも高すぎる 数字です。





特に 若い人が多い




この前の選挙だって それを訴えている人はいませんでした。


一人や二人ぐらい 自殺のことを訴える人がいても いいと思います









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