第17話『約3週間後から趣味に没頭するようになる』 大手企業で重度のうつ病を発症し、里帰り出産の妻から離婚され、約一年間自殺願望の消えなかった僕に深い愛情で接してくれた両親のおかげで、うつ病克服専門心理カウンセラーという天職に出会えた話

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休職から3週間も経った頃、僕はだいぶ良くなっていたと思う。うつの苦しさはあったが、テレビを見たり、マンガを読んだり、歌を歌ったりすることができるようになっていたからだ。内容も少しずつ頭に入ってくるようになった。


それで僕は兼ねてから読みたいと思っていたマンガや見たいと思っていたDVDを見ようと思った。マンガは全巻セットで買いあさり、むさぼるように読んだ。DVDもネットでレンタルして、こちらもむさぼるように見た。とても面白かった。







僕は起業して、時間ができたら、いつかは自由な生活がしたいと思っていたが、今それをしている。決してほめられることではないが、時間はたっぷりとあったため、自分の趣味に没頭するように、のめりこんでいった。誰にも邪魔をされることはない。僕は趣味の楽しさを存分に味わっていた。当初思っていた起業してからとは、順番が異なるが、今楽しいことをやれるのも恵まれているのかなと思っていた。


そのほかにも、好きなテレビを見たり、図書館で本を借りて読んだり、神戸の町をぶらぶら散歩して歩いたりした。平日の昼間からこんなに自由な時間があるなんて、社会人になって依頼、初めてだ。少し罪悪感はあったが、僕はその時間を楽しむように生活していった。





そのせいか、心なしかうつの症状が軽くなったような気がする。うつのときは気力がなくて何もできなくなることが多いが、自分の好きなことをやっていれば、回復は早まるのではないかと思っていて、それを実際に体験した。確実にうつは早く改善すると実験ができた。これは大きな収穫である。


よく考えてみれば、世の中生活保護で働いていない人もたくさんいるし、経済的自由と時間の自由を手に入れている人もいるし、子供のいない専業主婦もいる。みんなもちろん色々な事情があってのことだが、昼間にぶらぶらしているのは自分1人じゃないと思っていたので、それほど大きな罪悪感はなかった。





しかし、この先どうやって過ごしていくかを考えると不安でたまらなかった。もし僕が働けなくなって、彼女の収入だけになったら、生活していけるのか、子供を育てていけるのか、自分はそれでいいのかということを考えると、不安で不安でたまらなかった。親は約1億の借金があるから頼れないし、兄も自立して家族を持っているため、甘えることはできない。先行きの見えない暗闇が僕を襲っていた。それを考えるだけで体が震えることもあった。





でも、今それを考えても仕方がない。まずは病気を治すことが先決だ、と自分に言い聞かせ、自分は自分の人生を楽しんでいった。うつは、がんばって働いた人の長期休暇だと思えばいい。学生は約2ヶ月も休みがあったのだから、社会人になって休暇がなくなるのはとても辛い。社会人の長期休暇は長くて10日間。自由に遊ぶには、少なすぎる。もっとあってもいいと思った。それに、日本人は働く時間が長い。過労で倒れる人やストレスで体を壊す人があとを絶たない。競争社会もいいが、もっとみんなで助け合える社会だったらいいのにと思った。





しかし、実はうつのときはそう楽観的に考えることができないところが辛い。罪悪感、自責感、消えてなくなりたい気持ち。それに占領されることが多かった。うつのときというのは、得てして、前向きに考えることができない。性格の部分もあるが、うつの症状として、そういうマイナス思考に陥りやすいのだ。これはとても辛いことだった。こんな安全な日本で、将来の不安に胸が持っていかれるような気持ちになる。それは本当に辛いことだった。






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第18話『約2ヵ月後に職場復帰をする』 大手企業で重度のうつ病を発症し、里帰り出産の妻から離婚され、約一年間自殺願望の消えなかった僕に深い愛情で接してくれた両親のおかげで、うつ病克服専門心理カウンセラーという天職に出会えた話

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