香水のきつい凄いデブの女に、あやうく犯罪者にされそうになったお話

あれは冬だった、俺は、布団に入っていたが、空腹で眠れなかった。

何か食べた方がいいなと考え、肉まんを買いにコンビニへ行くか、このまま何とか眠れないかなと、迷ったが、空腹に負けコンビニへ行く事にした。

上着を着てアパートの階段を降りた、コンビニまでは、歩いても2分くらいだ。

俺の住んでいたアパートは住宅地にあった。

ふとみると、道の真ん中に人が倒れている、一瞬、事件?関わるのやめようか?と考えたが、声をかけてみた、女性だった。

話しかけると反応したので死んではいない様だ、彼女のまわりにはハンドバックから出たであろう色々な物が散乱していた。

とりあえず荷物を拾い集め、大丈夫ですか?と声をかけバックに散乱した物を詰めた。どうやら女性は酒で酔って寝ていただけの様だった。香水がかなりきつく、トイレの芳香剤のような匂いがした。

「家はどこですか?」と尋ねると、倒れた場所のすぐ横のマンションを指差し、またすぐ眠った。あと数歩なのにしょうがないなあと思い。

女性をかつぎあげて、部屋番号を聞き出し、ドアの前まで運んだ、かなり重い、ドアの前で鍵は?とたずねると、バックの中だと言うので、中をみますよと断りを入れさがし、ドアを開けた、部屋の中に女性を押し込み帰ろうとすると、女性は威圧的な感じで、「おーお前飲んで行け」と怒鳴った、私は肉まん買ってすぐに帰りたかったが、強引に部屋に引きずりこまれ、女はフローリングの床に置いた小さなテーブルの前に座り、突然服を脱ぎ出しパンツ一枚になりあぐらをかいた。

女性はかなり太っていてお相撲さんのような体だった。

裸なのに全然女性らしくなかったしむしろ目を背けたくなるくらいデブだった。

「おーお前冷蔵庫にビールがあるからもってこい」と言われ、私はそれに従った。

缶ビールを渡し2人でのんだ、俺は帰りたかった。ビールのみたくないし、肉まん買って空腹を満たしその勢いですぐ眠りたかったが、帰れる雰囲気ではない。

缶ビールがなくなると女は、財布から5千円札を取り出し丸めて俺に投げつけ、おーお前ビール買ってこいとどなった。

自分は、俺って何してるんだろ?と自己嫌悪になりながら5千円札を拾い、しわをのばし持って外へ出た、このまま5千円持って逃げようかと思ったが、それは泥棒じゃないかと思い、コンビニでビールを購入し、デブの女の部屋へ届けた、さらっと配達人の様な雰囲気で帰ろうとすると、女が怒りだし、「おー飲め」と言うので、仕方なく飲んだ、とにかく帰りたかった。途中で考えが変わった、この女酔いつぶれたら俺は帰れる、家で肉まん食べて眠れると思い、積極的にビールをすすめ盛り上げて、どんどん飲ませる事にした。

作戦はうまく行き、デブ女は眠った、俺は風邪ひいたらかわいそうだなと思い、ベットから毛布をはがし、床で寝るパンツ一丁のデブにかぶせてから帰ろうとした。俺は電気を消して、デブ女を起こさない様に忍び足で、玄関へ向かった。すると、ビールの空き缶が足に当たり、カラカラと音を立てた。

眠っていたデブ女は目覚め、「あーーーーっ」悲鳴を上げた、驚いた事に次に言った言葉「あなた誰?ここで何をしているの?」急に話し方がおっさんから女性になっていた。

デブ女は自分が下着一枚なのに気がつき慌てて毛布で体を隠していた。

俺は頭の回転が異常に速くなり現状を認識した。

このままでは俺は、女の部屋に忍び込んだ犯罪者にされてしまう。

女性モードになったデブには、おっさんモードの記憶はないようだ。

俺は少し威圧するような態度で、「いい加減にしてくれよ」と言って、道で倒れてたところからの話を全部話した、納得しない場合は、ぶち切れて捨て台詞で帰るつもりだったが、デブ女は納得して、俺も落ち着いた。デブ女は名前を聞いてきたので、この隣のアパートの2階に住んでます、志賀ですと言い、すいません明日朝早いので少し眠りたいのでこれで失礼しますと言って、外へ出た。

コンビニより肉まんを購入して家で食べて、短い睡眠をとった。

長い買い物時間だった。

数日が、過ぎて昼間に偶然デブ女をみかけた。太陽の下でみるデブ女は、やはり香水臭かった、しかし礼儀正しく、俺を見つけ挨拶してきた。「先日はすいませんご迷惑かけました」と言うので、「いえいえ」などとぎこちない会話をして別れた。ああ酒飲まなければ結構まともなんだなと思った。

ある日部屋で眠っていると、アパートの玄関を叩く音で目がさめた。

時計をみると午前4時で、かなり乱暴にドアを叩いている、しかも鳴り止まない。

友人なら緊急だとしても電話をかけるはずだと思い、ドアを開けないことにした。

午前4時に訪問するのは、まず異常者だ

しばらくして鳴り止んだとおもったらまたはじまり、今度は叫び声が、まじってきた。

あのデブ女だ、「お〜志賀のみにいくぞ」どんどん「居るのわかってんだぞ」どんどん「いいから開けろ」「飲みに行くぞ」「早くしろ」など叫びながらドアを叩きまくっている

俺は、恐怖を感じ、ドアを開けたら終わりだと思い、居留守を使いデブ女が去るのをひたすら待った

このパターンが4日ほど続きその後あきらめたのか、ぱったりと、酒のお誘いはこなくなった。




おしまい

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