☆滅ぼし物語☆2期2章
8話 完
9話(謎の地震)
部屋へと戻ったソルとハルトは短い会話をしつつ、学園の外に出る。やはり雪が降っており、肌寒かった。
ソル「ふぅ、街を見回るか・・・あそこにいたらなにがおこるのやら」
ハルト「まったくだよ、人の服を燃やすとか酷すぎるだろ」
ソル「忘れるんじゃ?」
ハルト「あ、そうだったな」
お金は1円も持っていない。なので、20分街の中を散歩してマルーナ魔法学園に戻った。
ソル「ハルト、風邪引くぞ。早く入ろう」
その時!地震が発生した。地が大きく揺れ、学園内にいる生徒がパニック状態になる。
女子生徒A「キャー。なに、なに?!」
数分の間、揺れは続いた。収まると外に生徒と先生たちが出てくる。
アラウネ校長「皆さん、落ち着いて下さい。この地震は恐らくモンスターの仕業。なので、倒しに行ってくれる方はいますか?...場所はマルーナ街の地下水道の奥地、少々危険かもしれません。」
フィリニア「私がいきます。」
アラウネ校長「そうですか。フィリニアなら安心出来ますね」
ソルはその話しを聞き、自分も行くと言った。しかし、アラウネ校長は困った顔になる。
アラウネ校長「あなた、戦いは出来るのですか?」
ソル「あぁ、一応 剣士だからな。」
そういうとアラウネ校長は許可をしてくれた。雪が落ちる速度は次第に早くなり、吹雪となった。
ハルト「俺はどうしたら?」
女子生徒A「俺?もしかしてあなた・・・」
ハルト「?!あ...私はどうしたらいいのでしょうか?」
ハルト「なんで隠す(ボソッ)」
アラウネ校長と学園の生徒、ソルとハルトは一旦学園内に入った。そこからフィリニアとともに空き部屋へと向かった。
9話 完
10話(作戦会議のあと)
空き部屋にフィリニアとソルとハルトの3人になると、作戦会議が始まった。
フィリニア「モンスターはマルーナ地下水道の奥地にいます。ここに行くためにはまず地下へと向かわなくてなりません。地下へ続く階段がこの学園にあります。そこから地下水道へと入り、約一時間歩いて奥地に到着ね。」
ソル「説明ありがとう。でも俺の剣は錆びているからどうしよう...あとハルトは武器持ってない」
ハルト「じゃあどうすればいい?」
ソル「ハルトはここに残れ。すぐに戻るから」
ハルトは不満そうな顔になったが、残ることにしてくれた。
フィリニア「私がその剣を錆びていなかった頃に戻しましょう。」
ソルの手から剣が離れ、フィリニアが魔法を唱えて剣が光に包まれた。
ソル「す、すげぇ」
フィリニア「はい、どうぞ」
剣は魔法で新品になって戻ってきた。錆びは消え、斬れ味も元通りになっていた。
フィリニア「では、出発しましょう」
ソル「あぁ、じゃあハルトここで待っていろよ」
ハルト「なるべく早くしろよ...」
フィリニアは魔法の杖を持ち、ソルは剣をしまった。空き部屋を離れ、マルーナ魔法学園の地下水道に続く階段へと向かう。
10話 完
11話(地下水道へと...)
ソルとフィリニアは、学園の地下水道へと続く階段に到着した。
フィリニア「モンスターは奥に進むにつれて多くなるわ。気をつけていきましょう。」
階段を降りるとそこは暗闇だった。フィリニアは魔法を唱え、ある一定距離を赤い光で照らす。
(タッタッタッタッ)
ソル「フィリニア、魔王がいるのは知っているのか?」
フィリニア「えぇ、でも何故それを?」
ソル「いや、なんでもない。先を急ごう。」
地下水道の道を歩き続けていると、広い空間に辿り着く。
フィリニア「ここの階段から奥地へと行けるわ。」
階段は広い空間のちょうど真ん中にあった。フィリニアが先頭で階段を下っていく。ソルはフィリニアの後ろをついていった。
(コツコツコツコツ...)
階段を降りると再び奥が見えない道になった。その道を進んでいると、モンスターの気配を感じた。
ソル「モンスターがいるな」
フィリニア「私たちの敵ではないですよ」
(ポタッ!ポタッ....)
水滴の落ちる音を聞きながら奥へ奥へと進んでいく。そうすると、目の前にモンスターが現れた。
ソル「来たなっ!」
ソルとフィリニアは武器を持って戦闘態勢に入った。ソルは剣を握るのを懐かしく感じつつ、戦闘に集中を高めた。
2章 完
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