第21話【第3章 うつの再発】『2度目の休職』 大手企業で重度のうつ病を発症し、里帰り出産の妻から離婚され、約一年間自殺願望の消えなかった僕に深い愛情で接してくれた両親のおかげで、うつ病克服専門心理カウンセラーという天職に出会えた話

前編: 第20話『チーム異動後の話』 大手企業で重度のうつ病を発症し、里帰り出産の妻から離婚され、約一年間自殺願望の消えなかった僕に深い愛情で接してくれた両親のおかげで、うつ病克服専門心理カウンセラーという天職に出会えた話
後編: 第22話『約4週間後の体調』 大手企業で重度のうつ病を発症し、里帰り出産の妻から離婚され、約一年間自殺願望の消えなかった僕に深い愛情で接してくれた両親のおかげで、うつ病克服専門心理カウンセラーという天職に出会えた話

 僕は、また同じ過ちを繰り返してしまった。仕事のオーバーワーク、先輩との人間関係、仕事に対する逃げる気持ち。やっぱり僕は仕事のやり方が下手だと思った。心構えも間違っている。でも、それがわかっても、どうすることもできない。心理カウンセリングに行ったが、それでも状況はよくならなかった。





 僕は悔しかった。復職して、これからは無事に働いていけると、そう思っていた。でも、現実はそうではなかった。待っていたのは二度目の休職というなんともなさけない結果だった。そして、また引きこもるように、ベッドに入っていった。





 2度目の休職は状態がひどかったこともあり、4週間くらい動けなかった。またあの辛い生活がやってきた。主治医の診断では、中程度のうつ病とのことだった。前回よりも辛い精神病がやってきた。将来に対する強い不安、仕事に対する猛烈な恐怖、早く仕事に戻らなければという強烈な焦り、とてもとても苦しかった。





 僕はまた、天井を見上げる生活に戻ってしまった。しかも今度は約4週間。睡眠障害も出、また中途覚醒、早朝覚醒に陥った。夜中から朝にかけて脳がギンギンになり、眠ることができない。不安や焦りが襲ってくる。それに耐えるしかないのが辛かった。薬も効いているはずだが、あまり効果は出ていなかったように感じた。薬の量はまた増え、中程度のうつ病へと入っていった。


 ベッドから動けないというのは本当に辛い。動こうと思っても動けない。いや、動こうとも思わないのだが。この言葉にできない苦しさは、筆舌に尽くしがたいものがあった。案の定、家事はできず、また彼女に頼ることになった。それでも彼女は、嫌だっただろうが、親身に僕の体のことを心配してくれた。病院も一緒に着いてきてくれた。半年後には復職できるよう、全力で僕のサポートをしてくれた。本当に献身的に接してくれた。1人だと僕はどうなっていたのか。考えるだけでも恐ろしい。料理なんてできないし、外に出ることもできない。ベッドから起き上がることもできない。とても苦しかった。





 でも今は薬を飲んで安静にしているのが一番だと医者から言われていたので、それに従った。4週間というのは長い。健康なときの4週間はあっという間だが、うつ病で苦しんでいるときの4週間というのはとてつもなく長い。1分が1時間くらいに感じられる。早く良くなれとベッドの中でずっと祈っていた。


 隔週の通院も辛かった。動かない体にムチをうって、病院へ通っていた。体で言えば、両足を骨折して、這いずり回って外科へ行くことくらい辛いことのように思えた。病院の待ち時間も長く、早く家に帰りたかった。




 主治医は優しく接してくれ、薬を処方してくれた。ほかにも僕と同じような患者がいるのだろうか?周りを見ると心療内科に来ている人は大勢いる。この空間にいる人たちは、みんな精神をわずらっているのかと思っていた。





 そういうわけで僕の4週間は地獄の時間となった。一刻も早く治ってほしい。ただそれだけだった。苦痛で顔を歪めながら1日1日を生きていった。もう生きるということが辛くなっていた。死にたいとは思わなかったが、こんなに苦しい思いをするなら、死んだほうがマシかもしれないと思っていた。






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第22話『約4週間後の体調』 大手企業で重度のうつ病を発症し、里帰り出産の妻から離婚され、約一年間自殺願望の消えなかった僕に深い愛情で接してくれた両親のおかげで、うつ病克服専門心理カウンセラーという天職に出会えた話

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