工場の話だとばかり思っていた「ザ・ゴール」の TOC(制約理論)を肉体への投資に置き換えて 運動は自宅で1日12分間だけなのにもかかわらず 49日間で体脂肪を◯◯kg減らした話

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決断するのではなく、手順に従ったプロセスで発見するだけなので、

決定権のあるなしに関わらず、誰の目にも明らかな結論に至ることができる。

だから決定後のしこりや摩擦も発生しない


もし摩擦が生まれたのなら、その摩擦の対象を新しい要素として組み入れて

再び新しい全体像の中での最重要事項を発見すれば済む話だ。


さらに、


優先事項を決めて他を切り捨てるのではなく、

すべての項目がどのように影響しあっているのかを分析して、

最重要のものに最大限の集中力を注入するという点も重要だ。


つまり、

仮に優先順位が低くていますぐに時間や資源をかけることができなくても

それを諦めたり後回しにしたりするからなのではなく

もっとも実現可能性を高めるためには、

他を優先したほうが結果的に近道だという道筋が見えたうえで、あえて着手しないのだ。



ひとつ、工場の話で例を出してみよう。


効率よく作業をするために新しいマシンを買いたいのだけれど、

商品を作りすぎて売れ残ったら不良在庫になってしまう。なのでまずは、

作ってから売れるまでの期間を短縮するために

販売体制を強化することに予算と労力を掛ける。

すると、作りさえすればすぐにどんどん売れる状態になるので資金回収速度が上がって

結果的に新しいマシンを購入するための予算も多く取れるようになる。

というような話だ。


TOC(制約理論)では最重要事項を優先することが、間接的にどれくらい最重要事項以外の要素への好い影響があるかについても具体的な数値や論理で説明できるので、他のことが犠牲になることを恐れて気が散ることもない。


つまり、最も効果のあることへの集中力を妨げる理由はほとんど解消されて、

誰でも本当に重要なことに集中できる、という状態になる。


それが、フロー(流れ)が生まれている状態だ。


TOC(制約理論)では、

全体のフロー(流れ)の制約となっていて、集中力を注ぐべき最重要事項を「ボトルネック

最重要事項を以外を、「非ボトルネック」と呼んで厳格に区別する。


ボトルネックを特定し、ボトルネックに集中する。

ただ、これだけのシンプルなことを、

どのような複雑にみえる状況においても可能にするのがTOC(制約理論)なのだ。




フロー(流れ)をスムーズにすることだけに集中する


健康と仕事の両方に影響する1点は何かを特定するまえにもうひとつだけ、

ボトルネックに関係する重要な概念、フロー(流れ)についても、もう少し説明しておこう。


工場では材料を仕入れて、その材料を加工して製品を生産して、販売する。

仕入れ、→生産、→販売。


入り口から出口まで、

この全体のフロー(流れ)を制限しているのが、ボトルネックだ。



ボトルネック以外の場所でいくら頑張っても、フロー(流れ)は改善しない。


工場の話でたとえるとわかりやすい。


販売パートが1日に1個しか商品を売らなければ、

いくら製造パートが頑張って1日10個作っても、流れているのは1日1個だ。


逆に、販売パートが頑張って在庫を売りさばいて商品を1日に10個売っても、

仕入パートが材料を1ヶ月で30個(1日あたり1個)ぶんしか仕入れられなければ

全体を流れる速度は、1日1個だ。


このフロー(流れ)を制限している部分こそ、全体の結果を変えるときの集中力を生む、

最重要項目の1点、ボトルネックなのだ。


では、工場の話を肉体に置き換えて考えてみるとどうだろう。


私が定義したのは以下のとおり。



仕入れ:

→肉体への投資(食事・運動・睡眠など)


生産:

→エネルギーを生み出す肉体づくり(臓器・血液・ホルモンなど)


販売:

→社会的な活動(仕事・人間関係など)




つまり、どれだけいい食事、いい運動、いい睡眠を仕入れても、

それがきちんとエネルギーを生み出して、社会的な活動にまで流れていなければ意味が無い。


逆に言うと、仕事や人間関係での価値にどう繋がっているかわからないまま

どれだけいい食事、いい運動、いい睡眠を仕入れても、単なる気やすめの自己満足でムダになっている可能性が高いということだ。


そして、さまざまな要素を、肉体の入り口から出口までのこのフロー(流れ)というつながりで見えた瞬間に、どこに集中すればよいのかがはっきりして、ムダな行動が減り始めた。その結果が毎日12分間だけの運動であり、食べたいものを制限しない食事であり、私の場合、過去最高枚数の原稿を書き上げることに繋がった。その結果、体脂肪も減っていた、という話だ。


肉体に関するフロー(流れ)という視点で栄養学や生理学、仕事や人間関係、時間の使い方を整理しなおしてみると、どこがフロー(流れ)を悪くする制限になっているのかはすぐにみつかる。


幸いにして私は、生理学や栄養学、意志力や習慣の研究と知識体系にアクセスしやすい状況だったので、それらを学ぶことにそれほどの時間的、意志力的な追加投資をしないで、すぐに行動に移すことができた。


ボトルネックの場所は人によって違う。

仕事や趣味が無いひとは、いくらエネルギーが爆発しても、どこにも出口がないので販売がボトルネックになる。仕事のやり方が効率が悪い場合も、そこがボトルネックになる。この「販売パート」の改善方法は今回のテーマから外れるので触れないが、TOC(制約理論)を使えば、非常にパワフルに改善することができる。


また当然、フロー(流れ)を改善していくと、同じ人でもボトルネックの場所は移動する。

私自身も、このレポート以降はボトルネックが移動して、取り組み内容が少し変わる予定だ。

とはいえ、もしあなたが私とまったく同じ状況ではなかったとしても、私の行った最初のプロセスは参考になるはずだ。


では最後に、私自身の49日間で行った具体的な方法を紹介する。



肝臓の機能を徹底的に引き出すためのデトックス


集中したことは2つだけ。

◯毎朝、起きたらコップ3杯の水を飲んですぐに12分間トランポリンをする(実際は16日目から)

◯ボトルネックである肝臓が徹底活用されるように、すべてを従属させる


49日間で肉体への投資として私が行ったこの2つだけだ。




肝臓が徹底活用されるためには、

・肝臓以外で代用できることを肝臓にやらせない(毒・過剰なタンパク質の摂取を避ける、など)

・解毒した処理物が正しく排泄されるように、腸内の宿便を排出し、腸内環境を整える

ということを意識した。


その結果わたしは、

工場の話だとばかり思っていた「ザ・ゴール」のTOC(制約理論)を肉体への投資に置き換えて運動は自宅で1日12分間だけなのにもかかわらず49日間で体脂肪を7.4kg減らした。


だけでなく、トランポリン開始以降は、過去最高枚数の原稿が書けた。

なので浮かれて、締切もない原稿料もないこのレポートを気まぐれで書いてしまったわけだ。


いかがだっただろうか?


コロンブスの卵と同じように

タネ明かしが終わってしまえば、ごくごく当たり前なことに思えるかもしれない。

もしかしたら、自分でやって確かめてみなければ信じられないと思うかもしれない。

どちらでも結構だが、重要なのは思考プロセスだ。


肉体への投資は今後も継続するので、機会があれば、もっと具体的に

なぜ、ジョギングや水泳などではなく室内でできる12分間の軽い運動で効果があるのか、

いったいどんな運動をしたのか、具体的に何を食べたのかついてなども

TOC(制約理論)の思考プロセスで検証して私が取り組んだことを、レポートするかもしれない。


このレポートが、あなたの肉体のフロー(流れ)を向上させて、

あなたの天才性を世界に表現する行動に活力を与える助けになれば嬉しい。

ここまでお付き合い、ありがとうございました。


                      タナカミノル

追伸

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筆者紹介 タナカミノル

サハラ砂漠を野宿で7日間251kmを完走、キリマンジャロ登頂成功などを経て、

身体性を使って学習するコミュニティ「神無き時代のアルケミスト」主宰。

FXのトレーダー育成では、ひとつの売買手法を覚えさせるのではなく、トラウマを解消して各自のオリジナルルールを作らせるという独特の指導方法で1000人以上を指導し、利益だけにとどまらないクライアントの人生全体のフローで改善し、プロトレーダーも多数輩出している。

TOC(制約理論)の工場の話を「コミュニケーション」「投資行動」などに置き換えたレポートは

こちらからダウンロードできます 



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