☆滅ぼし物語☆2期3章
ハルト「あ、ありがとう〜。まじで死ぬかと思ってた(泣)」
ソル「それで死んだらこっちが困る」
ハルト「どうしよう。これじゃあ外にいけないよ〜」
ソル「あぁ、いま吹雪だからな」
話し合いをしているとすっかり暗くなっていた。吹雪は少し弱まり、寒い風が部屋に入ってこなくなった。
9話 完
10話(報告)
[マルーナ魔法学園校長室]
(トントン)
アラウネ校長「どうぞ」
フィリニア「失礼します。」
フィリニアはソルと一旦別れ、地下水道であったことを報告しにきた。
フィリニア「地下水道の奥地にとても大きなスイリュがいました。」
アラウネ校長「で、倒せたのかい?」
フィリニア「えぇ、ソルさんが手伝ってくれたおかげで助かりました。あと、魔王の存在を知っているみたいです」
アラウネ校長は考え込む。数分の時間が流れたあと、再び喋り始めた。
アラウネ校長「それは本当ですか?この世界の魔王の存在に?」
フィリニア「そうみたいです。なので、あの人たちに魔王を倒すのを手伝って貰おうと思いまして」
アラウネ校長「じゃあ明日にでも行きなさい。ある程度の準備はこちらでします。」
フィリニアはお礼を言い、校長室を後にした。
10話 完
11話(旅の前夜)
ソルとハルトはお風呂場に来ていた。まだ、誰も来ていないので忙いで入る。
ハルト「くそっ!化粧が落ちない」
ソル「これを使え。」
ソルは近くにあった洗顔料を渡した。ハルトが使い始めると、ソルは洗顔料の容器の裏になにか書いてあることに気づく。
ソル「ん?えーと、化粧長持ち?」
ソルが読みあげるとともにハルトは倒れた。
ソル「ハ、ハルトッ!!」
******
ハルト「ん・・・ここは?」
ソル「やっと起きたか。ここまで運ぶの大変だったよ。感謝しろよな」
ハルト「ソル、ひどいよ・・・ここまですることないだろッ!」
ハルトは布団を敷いて潜り混んだ。ソルはそれを見てなんだか悪いことしてしまったと反省した。
(トントン)
フィリニア「ちょっと話しをしませんか?」
ソル「え、いいけど」
ソルは部屋を出てフィリニアの前に立つ。
ソル「なんだ?」
フィリニア「私と魔王を倒しに行ってくれませんか?こうしている間でもモンスターの数は増え続けています。だから魔王を倒すことでモンスターを減らそうと考えているのです」
(引き受けてください・・・)
ソル「あぁ、勿論だ。俺たちも魔王を倒すために旅を続けている。」
フィリニア「ありがとう。では明日出発するので準備を整えて下さい。」
ソルは部屋に戻ろうとした時、フィリニアはお休みと言ってくれた。
ソル「まぁ、終わり良ければ全てよしとしよう」
(バサッ!)
ハルト「良くねーよッ!」
ソルは布団を敷いて潜りこんで眠りについた。
ソル「・・・zzz」
沢山動いたからか、今回は寒くても簡単に寝ることができた。
11話 完
12話(旅の始まり)
朝を迎えて、ソルは目を覚まして大きなあくびをする。
ソル「ハルト、起きろ。」
ハルトは珍しくまだ寝ていた。昨日散々な目にあったから疲れたのだろう。
ハルト「ふぁ〜。良く寝た〜」
(トントン)
フィリニア「準備は出来ましたか?」
ソル「いや、まだだ」
フィリニア「では手伝いますね。」
ソル「ありがとう」
(ガチャッ!)
ドアの開く音とともにフィリニアは部屋の中を見渡す。
フィリニア「ハルトさんは変態に?」
ソル「あぁ」
ハルト「やめてくれますか?(怒)」
フィリニアはハルトに近づき、髪を櫛で溶き始めた。その時、ハルトは自分の頭の異変に気づいた。
ハルト「え、なんか伸びてる・・・くそっ!あの女子3人組にやられたからか」
ソル「なぁ、俺とフィリニアがモンスターを倒しに行っている間になにが起こった?説明してくれ」
ハルトが説明し始めるとなんだか怒る理由が分かる気がした。だけどそんなのは関係ない。
ハルト「てなわけだ。ほら、もう準備終わったから旅に出よう。
ソル「そうだな」
フィリニア「では行きましょう。」
俺たちはマルーナ魔法学園を出た。後ろからアラウネ校長が手を振ってくれている。
アラウネ校長「頑張って下さいね」
マルーナ街を出た後、行き先を決める話しを始めた。
ソル「どこにいく?」
フィリニア「とりあえず北へ向かいましょう。確かそこに大きな街があります。魔王についてなにか聞き出せるかもしれません。」
ソルとハルト、フィリニアは北へと向かい始めた。凍えそうな寒さは消えず、さらに気温が低くなる一方だった。
フィリニア「剣士と変態と魔法使い・・・楽しい旅ができそうね」
ハルト「変態って誰だよ?!(怒)
北へと続く道を進み、マルーナ街が視界から外れていく。ソルは、ここから始まる旅に大きな期待を胸に込めた。
3章 完
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