「ぬいぐるみ」×「旅行」というビジネス (後)

会社名が知られるとやっぱりうれしい。これがビジネスを続ける第一歩。ビジネスとしての広報とぬいぐるみの旅行業界のことについて紹介します。


「わたし、あなたの会社を知っています」が励み


「ぬいたびー」は現在2年目に入りました。2年目になって少しだけ変わったことがあります。

Amebaブログのおかげで、お客さま&友達が増えました。

最初はブログの内容も「ぬいぐるみ」関連に限っていたのですが、いろいろな引っ掛かりがほしくて「化粧品」や「グルメ」「旅行」「自動車」「サッカー」などぬいぐるみと関係のない記事も書きました。ぬいぐるみが好きな自分に興味があることは他の人も興味があるかもしれないという思い込みですが、おかげでまとまりのないブログですが、すこしずつ広がりを感じています。

ブログを「Ameba(アメブロ)」で始めることのメリットというのが「読者が多いこと」と説明されたのですが、確かに多いです。私は、文章が多いので、「Hatena」向きだと思うのですが、広報という面ではアメブロってすごいです。検索で引っかかりやすいのかもしれません。「いつもブログ読んでいます」というあいさつも増えました。地下アイドルみたいですけど、すごくやる気がでます。

ブログのおかげでホームページの閲覧数は増えてきました。おかげで記者仕事で名刺交換をしても「もしかして”ぬいぐるみの旅行会社”やっていませんか?わたし、ホームページ見ました」と言われることが増えました。ただ、ホームページはさぼり気味なので、恥ずかしいやらうれしいやら。


(「ぬいたびー」写真:福岡県の柳川の川くだりに挑戦するという設定)

一昔前は「Mixi」が仲間同士のコミュニティーつくりを担っていたと思いますが、アメブロ内で仲間をつくること、情報交換をすること、有望顧客を見つけることなどもできます。始めの第一歩はをアメブロを広報ツールとして使うのはお勧めです。

周りの女性起業家はFacebook派が多いのですが、一般的には難しいと思います。Facebookはつながりがないと拡散力が低いので、交流会などに行って名刺交換をしてつながりを増やしていかないと全く使えません。最低700人の友達がいないと・・。これが一般的にFacebookが活用できていない理由なのではないかと思います。

私の場合、Facebookは海外のぬいぐるみ好きとのつながりのために使っています。経験ですが、海外ならTwitterよりFacebook。国内はTwitterからのブログへのアクセスが多いです。最近はFacebookの文章は英語。余裕があれば、スペイン語、ドイツ語で説明を入れています。このあたりは、「日本文化の発信」と割り切っています。


ぬいぐるみの旅行ビジネスの進化

このビジネスは2つの方向に進化しています。一つは「ぬいぐるみ旅行サービスのグローバル化」もう一つは「ぬいぐるみビジネスの多様化」です。

「ぬいぐるみ旅行サービスのグローバル化」は、海外のお客さまの獲得を目指して活動しています。ホームページの英語対応をしている会社もあります。わたしは「自動翻訳もあるでしょうから」と割り切って、日本語で書いています。それでもFacebookは英語とスペイン語、ドイツ語で書いているので、英語とスペイン語の問い合わせも受けます。

この流れは、日本の市場が飽和状態ということと、人間が日本に旅行で来るのは、金銭的、時間的、その他の問題で難しいけど、「ぬいぐるみだけなら日本を旅行させることができる」というお客さまを見つけるためです。

実際、「外国人が宮崎駿作品のファンで、キャラクターのぬいぐるみを持って屋久島に行って写真を撮った」というテレビ番組を見たことがあるので、ニーズがありそうです。東京オリンピックもあり日本文化に関して関心も高まっているので、この辺りはビジネスチャンスになりそうです。なんといっても日本固有のビジネスですから。世界に発信しないと損です。


(「ぬいたびー」写真:福岡県の柳川で見つけた水族館に興味を示すという設定)

もう一つは、「ぬいぐるみビジネスの多様化」です。一つは、こちらも最近、増えてきている取り組みで、「図書館がぬいぐるみを預かり、一定期日後、本とぬいぐるみが図書館で一晩過ごした写真を渡すというサービス」。ちなみに無料のようです。しかし、条件があり、「子どものぬいぐるみ」しか預かれないことと地域が限られること、預かる期間が意外と長いことなど、サービス対象者が狭いようです。

「ぬいぐるみと本」の関連性は、多くの謎をはらんでいるのですが大好評なようです。ぬいぐるみが図書館を散策して、子どものために本を探すという設定はまさにファンタジーです。ちょうどよい年齢の姪がいるので試してみたかったのですが、居住地域ではサービスを実施していなかったので、体験できていません。ぜひ、試したい。

これは「ぬいぐるみの旅行」と比較すると旅行先が図書館ではありますが、十分脅威です。この派生バージョンとして、美術館のお泊りというのもありました。

そのほか、「ぬいぐるみの持ち主」をターゲットにしたビジネスもあります。こちらは、運営上苦労が絶えないらしく、生まれては消え・・を繰り返しています。ぬいぐるみの持ち主同士というのは、「同じタイプ、サイズ、価格帯のぬいぐるみを持つ人たち」を集めたほうがうまくいくようですが、それでも価値観がなかなか合わず、大きなビジネスにはならないようです。


ぬいぐるみの旅行ビジネスのこれから

あまり大きなビジネスになりにくい「ぬいぐるみの旅行」ですが、これからもこの分野で起業する人はいると思います。特に日本ではキャラクターやマスコットが多いので、露出が多いとビジネスチャンスなのではないかと思う人がいるからです。これは間違っていないと思います。しかし、日本人は意外と多くの人が、自分でぬいぐるみを連れて旅行してしまうのです。その中でサービス料をもらってビジネスとしていくのは、相当難しいのです。

「ぬいぐるみの旅行」ビジネスは、外から見るとかわいらしく、ファンタジーがかって見えますが、ビジネスはビジネスです。今始めたばかりの人もこれから始める人も経営者だということを忘れないで、続けてほしいと思っています。

また、今は女性が中心ですが、男性経営者が出てきたら全く違うビジネスに変貌するかもしれません。一般的に発想力も広報も女性より男性のほうが上手です、そのあたりは男性経営者に期待しています。


(「ぬいたびー」写真:成田空港から出発するという設定)

私自身は「ぬいぐるみの旅行」について、今年からサービス料金と対象を変えました。値段だけ見ると「えっ?」と驚かれると思いますが、ビジネスは成り立っています。また、以前から準備していた「ぬいぐるみを通した社会問題の解決」というのもパートナー企業と始めるつもりです。

私にとっては、「ぬいぐるみの旅行」は自分にとって必要なサービスで、たぶん誰かの役に立つと思って始めました。日本は起業文化が薄いといわれていますが、個人事業主から始められるスモールビジネスはアイデアさえあれば始められます。どんなことが誰かの役に立つかわからないので、さまざまな年代の人にいろいろなビジネスを始めてほしいと思います。

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