【娼婦の少女がみた青い空】父宛に贈られてきた娼婦の少女の物語・父の想い出②

1 / 4 ページ



父が仕事でシンガポールへ行った時のこと。

 

ホテルに戻ると、取引先の会社からプレゼントがあった。


それはなんと、一人の少女の娼婦・・・ 


よっぽど、日本人のビジネスマンにはそういうサービスが喜ばれると思われているのだろうか。


そう言えば、ずっと昔、バイトしていた時に、

俺の血をひく子どもがフィリピンのどこかにいるはずだ、

などということを、平気で自慢するように話していたオヤジを想い出した。


まったく不愉快な話だが、日本人のビジネスマンの接待に、こんな形での贈り物が使われているのだろうか。



父は驚き、取引き先に怒りを覚えた。


しかし、無下に帰すわけにもいかず、その少女に尋ねた。



君はなんでこんなことをしているの?



・・・

まだ幼い妹や弟を養わなくてはならないんです。



少女の家は貧しくて、家計を助けるために、彼女は売春をさせられていたのだ。


父は身につまされる想いだった。

父も極貧の中から這い上がった人間だったから。


少年時代、食べる物も住む場所もなく、青果市場で肺炎になりかかっていたところを助けてくれた人がいて、命拾いしたのだ。


その人のおかげで、様々な人にご縁をつないでもらい、父は独学で発明家になった。


父はその娼婦の少女に再び尋ねた。


なにか、自分の夢はないの?


すると、少女は恥ずかしそうに言った。


みんなの読んで良かった!