ある日Facebookを見たら【16万イイネ!】がついていた
ある日Facebookを見たら【16万イイネ!】がついていた。
びっくりして笑ってしまった。
いろんな著名人がシェアしてくれたり、イイネ!を押してくれた方から沢山のメッセージが届いた。
Kloutスコアは、少なくとも3日間で5ポイント上昇した。
と、同時に偶然生まれたこの奇跡によってfacebookでの口コミの仕組みというか、裏のカラクリも少しだけ解明できたので、それを公開してしまいたいと思う。
このストーリーの最後にURLを掲載したので、
「読んでよかった!」ボタンを押したらぜひ見に行ってみて欲しい。
きっかけは本当に些細なことだった。
英語でシェアされていたいわゆる「ちょっといい話」系のウォールに、日本では見慣れないエピソードを見つけたのがことの始まり。
感動したので英語のままシェアしてみたが、当然ながらほとんど反響はない。

僕は別に翻訳者でもないし、英語だって別に得意じゃない。
誰かがやってくれたらいいやと思って上のようなコメントを 書き放置してたけど、しばらくして見てても誰も翻訳してくれてなかった。
当たり前といえば当たり前。
だって何のメリットもないもの。
仕方ないので、自分で翻訳してみることにした。
TOEIC650程度の僕でも翻訳できるくらいの簡単な語彙(でも何度か辞書で確認した^^;)。
最初は、元発言をシェアして、そこにコメントで書こうと思ったけど思うようにいかなかった。
シェア機能を使うと、シェアをシェアした人には僕のコメントが表示されない仕様のため、訳文が抜け落ちてしまう。
書き込んですぐシェアしてくれた人がいたのでこの落とし穴に気づくことができた。
大急ぎで元発言の写真を保存し、訳に引用元を書き足してから、その写真とコメントをアップした。
そこから5万いいねまでが1日。
12万いいねまでが2日。
15万いいねまでは3〜4日くらいだったように思う。
逆に16万いいねになるのには1週間以上かかっていた。
友達しかコメントできないような設定になっていたので、それをはずしていたらもっと広まったかも。
よくよく英語の元発言を見て見ると、僕が見つけた時点で40万いいねを超えていた。
つまり元々爆発力のあるエピソードだったことが分かる。
ただ日本人があまりフォローしていないマイナーなfacebookページだったので、発見が遅れたんだろう。
要約すると15万いいねのカラクリはこうだ。
1.ほんの少しだけ「英語の壁」を超える。
2.自分が感動し反応も多いFacebookページをフォローする。
3.評価の高いエピソードを見つけて翻訳する。
箇条書きしてみるとたったこれだけである。
はっきりいって誰でもできる。
日本人にとって英語の壁は確かに高いように見えるが、僕より英語のできる人は山ほどいる。
僕は「それほど英語に抵抗がない」程度だ。
事実、日本語訳された英語のエピソードもFacebookページではよく見かける。
評価の高いエピソードも、40万イイネは珍しいかもしれないが、探せばかなりあると思う。
探さなくとも、英語に抵抗がないだけでそういうネタに出会う確率はグンとあがる。
では、この経験はなぜ僕に訪れたのか。
そのことをずっと考えていた。
他の人が何を書いていて、何が違うのか。
人気のあるエピソードは、何が違うのか。
そういう意識でウォールを見るようになって気がついたことがある。
多くの人に評価されているページの中には、既存のエピソードをパクリまくっているものが数多く存在する。
僕がシェアしたエピソードも、原典の部分をわざわざ削除して複数のFacebookページやブログに載っている。
幾多の素晴らしい写真は撮影者の手を離れ、世界中のウォールを巡っている。
そもそも著作権など存在しないかのように。
最初は腹も立ったが、自分も同じようなことをしていたと気がついてふと理解した。
僕自身が経験したように、facebookや多くのメディアでは、元発言をそのままシェアしない方が表示にかかるクリック数が少なくて済み、英知や感動が伝播しやすい仕様になっている。
読み終わるのに2クリックかかるより、1クリックで感動が伝わった方が反応がいいに決まっている。
その情報からは名前や原典が次第に抜け落ち、受け手にとって心を動かす言葉や意味を持つ情報だけが、時間や空間を超えて次の受け手に伝わる。
憎まれ口や不平不満は受け手を得られにくい。
誰だって受け取りたくないからだ。
こうして個人の功績は薄れ、ネットワークを通して伝わる価値のある情報だけがいろんな人づてで世界中に拡散していく。
その事を否定的には捉えていない。
規制を強化したとたんメディアは輝きを失うからだ。
その先にどんな変化が現れるのか、まだそれは僕には分からないが、楽しみながら参加していきたいと思う。
この体験が、他の誰かにとっても役に立つものであればうれしい。
そうであれば、この物語は世界に受け継がれていくだろうから。
最後に、16万いいね!を頂いた書き込みはこれだ。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2817566014446
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