世界一周の途中で親友になったカンボジア人を日本に連れて来ちゃった話 12

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前編: 世界一周の途中で親友になったカンボジア人を日本に連れて来ちゃった話 11
後編: 世界一周の途中で親友になったカンボジア人を日本に連れて来ちゃった話13

観光局


カンボジア大使館でまさかの不法滞在を指摘されてしまい、落ち込みながらホテルへ戻った。



ユミ
レア、私ビザ切れてて、不法滞在になってた…もしかしたらカンボジアから出なくちゃいけなくて、戻って来れないかもしれない。
レア
・・・きっと大丈夫だよ!

明日、観光局に行ってお願いしてみよう!


レアは私が落ち込んでいる時、いつも優しく励ましてくれた。


根拠のない大丈夫でさえ、とても有難く感じた。


ギュッとハグしてくれたレアは細かったけど、じんわりと温かかった。



ユミ
国が違っても、ハグの温かさは変わらないんだな。

次の日、朝一で観光局に行って解決策を見つけよう。


次の日は予定通り、朝一で観光局へ向かった。


それはパスポートのお役所とは違って、町の外れにぽつんと佇んでいた。


中に入ると、年配のカンボジア人女性が座って仕事をしていた。



ユミ
すみません、私、昨日ビザが切れている事に気づいて…二ヶ月も過ぎてしまっていたのですが、どうすれば宜しいでしょうか。
カンボジア人女性
一日5ドルの罰金になります。払ってもらえれば、問題はないです。二ヶ月なら、300ドル位でしょうね。
ユミ
え!!300ドルで良いんですか!?

もしかして、ビザの延長も出来たりしますか?
カンボジア人女性
ビザ代も払ってもらえれば、延長も出来ますよ〜。



観光局職員のカンボジア人女性は、にこにこしながら穏やかに告げた。



何が国外追放だよ!!

脅しかよ!!



と、日本大使館の職員に心で悪態をつきまくりながらも、たった300ドルの罰金のみとビザ延長が出来る事に、とても安心した。



この二ヶ月間、滞在費は無料で、しかもオーシャンビューの一軒家に一人で住んでいたのだ。


日本で考えると、この二ヶ月間の滞在費の対価が3万円くらいで済むなんて、あり得ないくらい安い。


家賃を払ったとでも思おう。

それでもお釣りが来るくらいだ。


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