【サラサラツルツル脳の旅。第6回】足が弱ると脳が崩れる理由。アンチエイジングと子どもの話。

後編: 【サラサラツルツル脳の旅。第7回】私たちがマラソンをする理由。

 私たちは、毎日運動をしますが、その運動にもいくつかの決まりがあります。


(四国・香川の「こんぴらさん」。石段が1368段続く)


 例えば、キビキビとした動きをするようにします。だらだらしていたり、ゆるゆるしているのは、ちょっと困ります。

 走るときの基本は時速9km以上。登山は休憩をしながらでもいいけれど、脚はなるべく高くあげる。階段は、踏み込む力を強くする、などがあります。

 もちろん、最初からそこまでできる子はいません。コミュニケーションを取るのが難しいならなおさらです。

 少しずつ、できるようにしていきます。


(大麻山。1368段の石段をのぼりきったあとに登山口がある)


 これは、私たちが四国の自然を満喫しながらも、重度の発達障がい児や、病気のある子の生活や症状が少しでも改善することを目指しているからです。





     ☆


 教員時代、一番エライ人が、

「足の神経については調べてみたか?」

 と言ったのは、なぜだったのでしょう。眠れないとか、健康に生活できないとか、あるいは障がいのある子どもにとって、足と脳の働きはどういう関係があるのでしょう。


 足が弱ると老化が進む、ということはよく聞かれます。ウォーキングやランニングをして、アンチエイジングに取り組んでいるひとも多いのではないでしょうか。

 それはもともと、足を使うことが、人間の発達の基本になっているからです。


 子どもの発達でいうと、ペンフィールドという人が、このような図で書いています。


 子どもにとって「運動」というと、ハイハイから始まり、つかまり立ち、二本足で歩く、跳ぶ、走ると続いていきます。

 こういった一連の動きは、脳の中枢神経系を通ります。


 だから、足を使うことは子どもにとっては神経系の発達に必要なのです。年を取ったら、認知症の予防になります。


 不思議ですよね。足、つまり体の下のほうを使うことによって、体のてっぺんにある脳ミソまで、クルクルとエネルギーが巡っていく。それが子どもの動きから、だんだんと大人(成人)の動きへとなっていく。


 私は、この図を人に話すときに、ヒヤシンスに例えたりします。



 ヒヤシンスの球根を育てると、まず、根っこが伸びていきます。下へ下へと伸びていき、一カ月くらい経つと、今度は緑の茎が上へ上へと伸びていきます。体内で栄養を吸えるようになり、そのエネルギーが今度は頭のほうへと向かうわけです。


 そして、花が咲く。

 私はこのような植物の成長が、人間の成長・発達と同じようなものだと思うのです。


(四国の名峰・寒風山⇔瓶が森をゆく)


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【サラサラツルツル脳の旅。第7回】私たちがマラソンをする理由。

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