「悔いなく、どんなことでもやろう」 食品スーパー経営者 佐藤啓二&澄子ご夫妻 ~プロフェッショナル仕事の流儀~

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「おいしい惣菜を作るために最も大事なことは何か?」

その問いに佐藤澄子はこう答える。

 

「自分の奥さんでもいいし、お母さんでも誰でもいいから、

 “こういうものを食べたら喜ぶんじゃないかな?”と思い浮かべること。

  その気持ちを持っていることがいちばんなの」。

 

自分にとって大切な人を思い浮かべ、どうすればその人に喜んでもらえるかを考える。

例えば夫、妻、子、父母、先生、どんな人でもいいという。

食べてもらいたい相手を具体的にイメージして作る。

すると、“ただの惣菜"が”あの人に食べさせたい惣菜"に変わり、

1皿の隅々にまで、作り手の心が行き渡っていくと考えている。

 

<<1人のお客を幸せにする それが第一歩>>

佐藤夫妻が店を開いたのは35年前。

地方で家族経営の小さなスーパーが生き残っていくために、安売りで集客を図った。

だが、大型チェーン店に安値競争でかなうはずもなく、

客からはそっぽを向かれ、苦境に立たされた。

 

そんなとき、一筋の光明となったのが惣菜だった。

きっかけは「ほうれんそうはゆがくのが面倒だ」という客の声。

澄子がほうれんそうをおひたしにして小分けパックで売ってみたところ、

「ありがとう」と喜ばれ、予想外の売れ行きを記録した。

 

以降、「おはぎが食べたい」という女性のためにおはぎを作るなど

客のリクエストに応え続けた結果、いつしか惣菜が店の柱に成長し、

行列ができる人気店になっていた。

 

2人は来し方を振り返って言う。

「1人のお客さんを幸せにする、喜んでもらう。たったそれだけなんですよ。

1人ってことは実は1人じゃないんですよ。

大勢の中の1人が第一歩だからね。だからまずは1人でいいんですよ」

 

 

佐藤ご夫妻にとって

『プロフェッショナル』とは、

自分の目的意識を決めたらまっしぐらに進むこと、

お客さん一人ひとりに喜んでもらえる人。

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